クラシックCDの高額盤といえばこれ!マイケル・レビン / VIOLINE VOL.1-6を徹底解説
クラシックのCDを買取に出したいけれど、どんなものが高額になるか分からない、という方は少なくないと思います。そこで、今回のコラムではクラシックCDの高額盤といえばこれ!という高額盤の代名詞ともいえる、マイケル・レビンの作品について解説していきます。それではいきましょう!
いきなりですが、音楽の世界では多くの「早熟の天才」が登場し、それが成長するに連れ「悲劇の天才」へと変わってしまう、そんなケースがいくつも見られます。クラシックヴァイオリンの世界で一例を言うとすれば、真っ先にマイケル・レビンの名前が挙がるでしょう。
マイケル・レビンとは?
マイケル・レビン(レービン、ラビンとも呼ばれます)1936年ニューヨーク生まれ。
父はヴァイオリニスト、母はピアニストという音楽一家に生まれ育った彼は、すぐにその才能を現します。7歳でジュリアード音楽学校に入学し、イヴァン・ガラミアンに師事。
12歳でパガニーニのカプリースを録音、14歳でミトロプーロス指揮のニューヨーク・フィルと共演し、パガニーニの協奏曲第1番でカーネギー・ホール・デビューという輝かしいキャリアをスタートさせます。
1954年ヨーロッパツアーを成功させ18歳で英EMIと契約。天才少年の名を欲しいままにしますが、精神的な不安が徐々に彼を蝕んでいきます。スタジオ録音は1960年で途切れ、演奏活動も不安定に。一説によれば舞台恐怖症や薬物中毒など様々な問題を抱えていたとも言われます。1972年1月、自宅で転倒した彼は椅子に頭部を強打して死去。まだ35歳でした。
今回ご案内するのは、そんなレビンのあまりにも短すぎたキャリアの核となる、1954年から60年のEMI録音を集大成したBOXセットになります。
・アーティスト/ マイケル・レビン Michael Rabin
・タイトル/ VIOLINE VOL.1-6
・レーベル/西独 West Germany EMI ELECTROLA
・型番/箱:CDF3000182 各ディスク:CDF300019 2~CDF300024 2
・備考/1989年初盤/緑BOXの正面左上に「EMI DRM」のロゴ/6CDがそれぞれ別のプラケースに分かれている物/ディスク盤面に「Made in West Germany」の表記のもの
3種類の違いを解説!
レビンがわずか6年の間にEMIに残したスタジオ録音をまとめた6CDボックス・セットです。
このボックスには大きく分けて3種類あり、それぞれお値段が変わってきます。
3種類すべて緑色の箱にヴァイオリンを弾くレビンのカラー写真がデザインされた箱で、一見すると同じですが、その違いをみていきましょう!
まずは3種類のなかでもっとも希少価値が高く、セタガヤCD買取センターの高額買取リストでもご紹介している西ドイツ初盤です。
西ドイツ初盤
緑の外箱正面の左上には天使のイラストの「EMI DRM」の四角いロゴ。さらに箱正面の「Michael Rabin」の文字の下には「◆VIOLINE◆」の文字があります。箱裏には「 EMI ELECTROLA」の表記があります。バーコードはありません。中のディスクは1枚ずつ別のプラケースで計6枚に分かれており、それぞれのジャケット/ディスク共に「Made in West Germany」表記です。発売は1989年。非常に稀少で現在、クラシックのCDでは最も高額なものの一つです。
続いて1991年のドイツEMI再発盤です。
ドイツEMI再発盤
箱の品番は「CMS 7 64123 2」です。
同じ緑色にレビンの写真のボックスですが、右上に「EMI CLASSICS」の赤四角ロゴがあり、正面「Michael Rabin」文字の下は「1936-1972」になっています。箱裏にはバーコードを始めトラックリストなどの印刷あり。中のディスクは太い2つのプラケースに3枚づつ収納されています。
箱やディスクは「Made in Germany」の表記になっています。また1989と併記で1991の表記がされています。
こちらがセカンドプレスで初盤よりは下がってしまうものの、非常に人気があり、現在の参考買取価格は15000円程度になります。
最後はオランダ盤です。
オランダ盤
基本的には上の91年ドイツEMI再発盤とほぼ同じ仕様です。しかし箱や中のジャケットは「Made in Germany」表記にも関わらず、ディスクのみが「Made in Holland」表記になっています。こちらは現在の参考買取価格は5000円程度になっております。
その他もこのボックスと同内容の2011年EU盤ボックス(レビンのモノクロ写真の白い箱)や、東芝EMIの1枚もの再発等、レビンのCDは人気が高く、安定した査定額が見込めます。ただCDの相場はアナログレコードに比べると移ろいやすい面がございますので、今がご処分にはとても良い時期ともいえるかもしれません。
まとめ
ここまでクラシックCDの高額盤の代名詞ともいえる、マイケル・レビンの作品について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。プレミアが付いたCDもプレミアが付いてないCDも、各ジャンル専門の査定士が徹底して丁寧に査定することにより、正確かつ高額買取なのがCD買取専門店であるセタガヤCD買取センターです。以下は当コラムでご紹介したマイケル・レビン以外のクラシックCDの高額買取リストです。ぜひ参考にして下さい!
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