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南博 / Message For Parlienna(EX 151 CD)

南博 / Message For Parlienna(EX 151 CD)

参考買取価格 ¥2,000

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※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
※盤質、状態良好、帯、他付属品完品の場合の参考買取価格となります。

査定担当コメント

お世話になっております。セタガヤCD買取センターです。

さて、ジャズメンの書く文章は面白い、なんとなくそんな印象がありますね。よく考えれば書いていない人のほうが圧倒的に多いのですが、これは何と言ってもまず山下洋輔によるものが大きいでしょう。
その圧倒的な著作の数、おなじみ筒井康隆との密接な関係などもあって、ジャズ界一の文豪のイメージは揺るぎない感があります。

山下氏の弟子筋である菊地成孔も著書の数では負けていません。独特の文体はときに読み手を選ぶかもしれませんが、ディープな音楽批評・研究から各種カルチャーについてのエッセイなど幅広く執筆活動を展開しています。菊地氏と親しい大友良英も文章には定評があり、とてつもない量の音楽仕事の間には定期的に著書のリリースがあります。

そんな「書くジャズメン」界に近年、彗星のごとく現れたのがピアニストの南博です。菊地、大友の両氏とは同世代であり共演も多い彼。初著作である自伝的長編エッセイ「白鍵と黒鍵の間に」(2008年)は各所で絶賛され、現在では「文字で読むジャズ」の新たなる傑作として高く評価されております。

クラシック・ピアノを学ぶ高校生の南少年は、ある日友人から借りたキース・ジャレットのLP「フェイシング・ユー」を聴いて、その音楽がもたらす雄大なイメージと全身を駆けめぐる未知の感覚に、人生が一変するような衝撃を受けます。このシーンの描写は、問答無用に読者を物語に引き込むパワーに満ちているのですが、更に興味深いのはそのすぐ後、戦前ブギウギ・ピアノのオムニバスLPを買ってジミー・ヤンシーを聴く場面です。

南少年はアルバムに付属する油井正一のライナーの面白さに、感覚だけで理解したキース・ジャレットの時とはまた別の「活字による理解」に目覚めます。長めに引用されるそのライナーに描かれたジミー・ヤンシーの数奇な人生、特に「正規の音楽教育を一切受けておらず、自宅に自身のピアノさえ持たないヤンシーは生涯を野球場のグラウンド・キーパーとして過ごした」といった記述にはおおきく心を揺さぶられ、音楽を演奏するということの根源的な意味までを問いはじめます。

何より刺激的なのは、この冒頭の数章を読んで改めて聴くキース・ジャレット「フェイシング・ユー」が以前とは全く違った音楽に聴こえてくることです。物語中の「活字による理解」が読者にも起こる仕掛けになっているのです。
本書はさらにバブル真っ只中の東京を舞台にした南博の数奇な人生物語へと続いていくのですが、本日ご案内するのは、その後に海外留学しプロのジャズピアニストとなった南氏が、1992年オーストリアのマイナーレーベルからリリースしたデビューアルバムになります。

・アーティスト/南 博 Hiroshi Minami
・タイトル/ Message For Parlienna
・レーベル/オーストリア Extraplatte
・型番/ EX151CD

・備考/ 1992年 輸入盤 プラケース

■参考買取価格/ 2000円

1992年オーストリアのExtraplatteレーベルでのみリリースされた、ニューヨーク録音のデビュー作です。
本作は長らく廃盤でかなりのプレミアムでしたが、2021年に日本AIRPLANE LABEL(型番:AP1091)から待望の再発盤が出たことにより価格はだいぶ落ち着きました。こちらはペーパースリーブ仕様でライナーには南博本人によるエッセイも掲載されています。この両方はもちろん、他の南博作品も絶賛買い取り受付中ですのでどうぞお気軽にご相談くださいませ。

最後になりますが、海外の「書くジャズメン」ビル・クロウの回顧録「さよならバードランド」を忘れていました。翻訳はジャズにも精通した村上春樹。間違いのない一冊です。

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤCD買取センターにお声掛けくださいませ。

掲載日: 2022年12月8日

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