菅野邦彦 / 菅野邦彦の世界 ミュージック(LAB 2027/オーディオラボ AUDIO LAB)
菅野邦彦 / 菅野邦彦の世界 ミュージック(LAB 2027/オーディオラボ AUDIO LAB)
参考買取価格 ¥3,000
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※盤質、状態良好、帯、他付属品完品の場合の参考買取価格となります。
査定担当コメント
お世話になっております。セタガヤCD買取センターです。
さて、日本のジャズ界で菅野邦彦ほど逸話やエピソードが豊富な人もそういないでしょう。
菅野は1936年11月13日東京生まれ。幼少期からピアノに親しみ大きな才能を示していたにも関わらず、鍵盤のデコボコがどうしても嫌でアイスホッケーに転身。かなりいい線まで行ったようですが、アイスホッケーのプロリーグ結成の話が頓挫し選手としての道が絶たれ挫折。もう一度ピアノを始め、大学でバンドを結成するとめきめき上達、クラブでの演奏に明け暮れる日々だったようですが、卒業後にはあっさり音楽の道を捨て就職してしまいます。しかし工場の休憩室にあったピアノをバリバリ弾きこなす姿に職場ではスターに。退職し、本格的に音楽の道に戻ると、いよいよプロミュージシャンとして活動開始。その当時のある夜、文化使節大使として日本に長期滞在していた人気クラリネットプレイヤーのトニー・スコットは、生演奏が聴けるレストラン「ニコラス」に楽器を持って乗り込み、そこでプレイしていた菅野とセッション。そのピアノを絶賛し、菅野はそのままトニーのバックバンドに収まります。
「無名のビル・エヴァンスとフィリー・ジョー・ジョーンズを発掘した俺が言おう、スガノは天才だ」
とはトニーの弁。ここまでで、もうほぼマンガの世界ですが、まだキャリアのほんの出だしにすぎません。
ちなみにデコボコについては本当に嫌だったらしく、近年ついに白健と黒鍵の区別がない平らな「未来鍵盤」という新楽器を開発。プレイする姿がYouTubeで確認できます。
逸話は尽きませんが「極度に繊細なためスタジオレコーディングで本当の実力が発揮できない」話は有名でしょう。ミュージシャン仲間やジャズ業界人は、菅野がライブで信じられないようなすごい演奏をする瞬間を何度も見聞きしたがそれがアルバムに記録されたことは一度もない、と口を揃えます。本人も自覚しているのか「70枚ほどアルバムを出してきたが満足できた演奏は2小節が2回だけ」とまるで落合博満のような発言をしていらっしゃいました。菅野邦彦のアルバムといえば、高名なレコーディング・エンジニアである兄、菅野沖彦のレーベル「AUDIO LAB」での諸作がもっとも知られていますが、本日のご案内はその中から1973年のこちらです。
・アーティスト/ 菅野邦彦 Kunihiko Sugano
・タイトル/菅野邦彦の世界 ミュージック Music
・レーベル/オーディオラボ AUDIO LAB /クラウンレコード株式会社
・型番/ LAB 2027
・備考/帯付 3500円定価
■参考買取価格/ 3000円
1973年「菅野邦彦の世界 ミュージック」のCDオリジナル盤にして唯一の再発です。AUDIO LABの菅野邦彦の他の作品、例えば「ポートレート」や北村英治との「コラボレーション」などはSACDでの再発やハイレゾ配信が出ているのですが、なぜか本作は80年代にCD化されたこの盤しか存在しません(2022年現在)。何か権利上の問題でもあるのか、あるいは現在では音楽的に納得できない部分でもあるのでしょうか。詳細は不明ですがこうした作品のリリースひとつ取っても謎に満ちた部分があるのも菅野邦彦らしいと言えるかもしれませんね。
菅野邦彦の他のAUDIO LAB盤CDや、スリー・ブラインド・マイスでの「慕情」、さらには70年代に200枚限定でリリースされたLP「ミスター・ハートエイク」の自主盤再発CDなどなど、弊社では全てのディスクを絶賛高価買い取りにて受け付けております。大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤCD買取センターにお声掛けくださいませ。
掲載日: 2022年11月25日
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