ウィウコミルスカ / ディーリアス：ヴァイオリン・ソナタ(30CD-3015)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / ワンダ・ウィウコミルスカ Wanda Wiłkomirska

・タイトル / ディーリアス：ヴァイオリン・ソナタ

・レーベル / 日本フォノグラム

・型番 / 30CD-3015

■参考買取価格 / ¥6,000

 

ワンダ・ウィウコミルスカ（Wanda Wiłkomirska 1929 – 2018）はポーランド出身のヴァイオリニスト・音楽教師です。タデウシュ・バイルトやクシシュトフ・ペンデレツキらの作品を含む多くの同時代の音楽の世界初演を行うなど、現代ポーランド音楽の世界への普及に寄与しました。

 

父親からヴァイオリンの手解きを受けた後、ウージ音楽院とブダペスト・リスト音楽院に入学。ヘンリク・シェリングらに薫陶を受け、めきめきと頭角を表すと在学時より国内外のコンクールで次々に入賞を果たします。卒業後、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の首席ソリストに選ばれると、五大陸の50ヵ国以上で演奏旅行を慣行。その中でニューヨーク・フィルハーモニックやクリーヴランド管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など世界の主要なオーケストラや、オットー・クレンペラー、ジョン・バルビローリ、レナード・バーンスタインといった指揮者とも共演を重ねていきました。

後年はハイデルベルク・マンハイム高等音楽学校やシドニー音楽院、オーストラリア国立音楽アカデミーで教鞭を執るなど、後進の指導にも情熱を注ぎました。

 

さて本日ご紹介のCDは「ウィウコミルスカ / ディーリアス：ヴァイオリン・ソナタ(30CD-3015)」です。

ご存じのない方のために説明すると、3曲のヴァイオリンソナタは技巧的には難しい曲ではありませんが、ひとつの音、ひとつのフレーズに表情や細かいニュアンスが要求される音楽です。オーディオ的にもピアノの低域、ヴァイオリンの倍音までを十分に再現するためのレンジが必要で、音色的には偏りがなく、微妙なデュナーミクの変化の表現が必要になってきます。

そんな宿題の多い曲者に対し、ウィウコミルスカのヴァイオリンとデヴィッド・ガーヴェイのピアノは素晴らしい音色の階調表現で見事な答えを出しています。色で言えば、桜色と桃色となでしこ色の描き分けのようなもので、これがディーリアスの良さを最大限に引き出しています。

人によっては、「歌いすぎ」と感じるところでもありますが、これこそがウィウコミルスカの「色」なのでしょう。

 

本日ご紹介の盤は1974年にCONNOISSEUR SOCIETYレーベルから発売されたLPの初めてのCD化商品で、1985年に日本フォノグラムより発売されました。CDとしても最初期のものとなります。

ウィウコミルスカのディーリアスはそもそも音源化されている商品が少なく、レコード・CD問わず中古市場での需要は常に高い状態です。

 

セタガヤCD買取センターでは、ウィウコミルスカ / ディーリアス：ヴァイオリン・ソナタ(30CD-3015) を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥6,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

掲載日： 2023年05月31日