若杉弘 / マーラー：交響曲全集(FOCD-9093~108/16CD)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

 

・アーティスト / 若杉弘

・タイトル / マーラー：交響曲全集

・レーベル / フォンテック

・型番 / FOCD-9093~108/16CD

■参考買取価格 / ¥3,000

 

若杉弘（1935 – 2009）は、日本・東京府出身の指揮者です。

 

父親は外交官の若杉要で、幼少期からピアノを学びながら、演劇、オペラ、バレエにも親しんでおり、高校時代にオペラ団体でピアノ伴奏の経験を積みました。

慶應義塾大学に進学し、経済学を学びつつ合唱サークルに所属しましたが、音楽への情熱を捨てきれずに中退し、東京芸術大学で畑中良輔、伊藤栄一、齋藤秀雄など、錚々たる面々から声楽科と指揮法を学びました。卒業後、NHK交響楽団指揮研究員としてカイルベルトやロイブナーの元でさらなる成長を遂げると、1963年に東京交響楽団を指揮してコンサートデビューします。

その後、ケルン放送交響楽団首席指揮者など、世界各地で活躍。特にドイツではアジア人指揮者としての地位を築き成功しました。オペラ指揮者としても、バイエルン国立歌劇場指揮者など重要なポストを歴任しています。

晩年は新国立劇場の芸術監督を務め、多くのプログラムの日本初演を成功させるなど、長く活躍しました。受賞歴としては芸術選奨文部大臣賞や日本芸術院賞、朝日賞などがあり、国内外のファンに今でも親しまれています。

 

さて本日ご紹介のCDは1988〜1991年サントリーホールでのライヴ録音「若杉弘 / マーラー：交響曲全集(FOCD-9093~108/16CD)」です。

 

若杉氏のサントリー音楽賞受賞記念として、1988年10月22日の「第5番」を皮切りに、1991年10月18日の「第10番アダージョ」「大地の歌」まで、全10公演が行われ、邦人演奏家による初のマーラー全曲録音として大変に注目を浴びました。第1番では1893年の改訂版に「花の章」が追加され、第2番では通常の第1楽章がその原形である「葬礼」に変更されて演奏されるなど、意欲的なアプローチが取られています。

若杉自身の「ダイヤの原石ともいえる部分を聴いていただくと、現在決定版とされている音楽の姿が、ああこういう所からこういうふうに磨かれて来たのかと判ると思うし、僕もオケや聴衆と一緒にそれを追体験できると思うのです」という発言からも、プログラムに対する想いやこだわりがひしひしと伝わってくる熱演です。

 

若杉&都響の音源はこれまで幾度も音源化されており、近年でも2020年にリマスター版もリリースされていますが、本日ご紹介の盤は1997年にフォンテックから発売されたオリジナル盤です。再発版も素晴らしい出来ですが、当時の熱気や時代感がモノとして感じ取れるのはオリジナルならではの良さではないでしょうか？

 

発売から30年以上経過した2023年現在でも、その希少性から中古市場での取引価格も常に高値を維持しています。

 

セタガヤCD買取センターでは、若杉弘 / マーラー：交響曲全集(FOCD-9093~108/16CD)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥3,000とさせていただいております。

 

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤCD買取センターにお声掛けくださいませ。

 

掲載日： 2023年12月28日