Vogue シュタルケル&シェベック PROKOFIEV KODALY MARTINU_JANOS STARKER_GYORGY SEBO

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

 

・アーティスト / シュタルケル&シェベック

・タイトル / PROKOFIEV KODALY MARTINU_JANOS STARKER_GYORGY SEBO

・レーベル / Vogue

■参考買取価格 / ¥20,000

 

ヤーノシュ・シュタルケル(János Starker, 1924 – 2013)は、ハンガリー出身のチェリストです。

 

幼い頃より早くから音楽の才能を発揮し、7歳でブダペスト音楽院に入学。音楽院ではアドルフ・シッファーに師事しました。弱冠11歳でソロ・デビューを果たし、その後はブダペスト国立歌劇場管弦楽団とブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者として活動。フランス滞在中にはピアニストのシェベーク・ジェルジと組んでピアノ・トリオを結成し、20枚ほどのSPレコードを録音し、その中の1枚は1948年のディスク大賞も獲得しています。

 

1948年にアンタル・ドラティの招きでアメリカへの移住を決意。渡米後はダラス交響楽団の首席チェリストや、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席チェリスト、シカゴ交響楽団のメンバーとして活躍。録音面でも、ハンガリー人オーナーの小さなレーベル「ピリオド」と契約し、コダーイの無伴奏チェロソナタで一躍注目を浴びていました。

 

1958年にはシカゴ交響楽団を辞し、インディアナ大学で教授に就任。彼の門下生からは多くの優れたチェリストが育っていきました。左手の独立性と強化を説いた著書『チェロ・メソード』は、チェロ奏者にとって貴重なテキストとなっています。

 

シェベーク・ジェルジ（Sebők György 1922 – 1999）は、ハンガリーのセゲド生まれのピアノ奏者です。

 

11歳で初めてのソロ・リサイタルを開き、14歳でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番をフリッチャイ・フェレンツと共演するなど、幼少期からその才能を発揮しました。

16歳の時にリスト・フェエンツ音楽大学に入学し、コダーイ・ゾルターンやヴェイネル・レオーに師事。卒業後は欧米やロシアなどで演奏活動を開始し、シュタルケル・ヤーノシュとの共演などでその名声を確立しました。

1949年にブダペストのバルトーク・ベーラ音楽高等学校のピアノ科教諭に就任しましたが、ハンガリー動乱の影響でパリに亡命せざるを得ませんでした。その時にシュタルケルの援助により、ブルーミントンのインディアナ大学で教授の任を得ています。

その後は後進の指導に熱心に取り組み、多くの学生に影響を与えました。

ジェルジの芸術的な遺産と指導の手腕は、今なお多くの音楽愛好者やプロのピアニストによって高く評価されています。

 

さて本日ご紹介のCDは1959年パリでのモノラル録音「Vogue シュタルケル&シェベック PROKOFIEV KODALY MARTINU_JANOS STARKER_GYORGY SEBO」です。

 

20世紀の名チェリスト、シュタルケルの豊かな演奏がパリの聴衆を魅了した名演で、収録された4つの作品は自身の芸術性を見事に表現した傑作揃いです。得意としたバッハから母国ハンガリーのコダーイ、バルトーク、そして当時の新作ともいえる難曲であるプロコフィエフのチェロ・ソナタまで、幅広い演奏が楽しめます。共演のシェベックも素晴らしい演奏を披露し、最強のデュオが存在感を示した好演を堪能できます。

 

大変に貴重な演奏ですので、再発される機会も多い録音ですが、本日ご紹介の盤は1989年にVogueレーベルから発売されたもので、一際人気の高い作品です。

 

発売から30年以上経過しており現在は廃盤で、中古市場ではプレミアCDとなっています。

 

セタガヤCD買取センターでは、Vogue シュタルケル&シェベック PROKOFIEV KODALY MARTINU_JANOS STARKER_GYORGY SEBOを買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥20,000とさせていただいております。

 

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掲載日： 2024年01月25日