ヴラフ弦楽四重奏団 / ベートーヴェン：弦楽四重奏曲全集(独盤/PRAGA/7CD)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / ヴラフ弦楽四重奏団

・タイトル / ベートーヴェン：弦楽四重奏曲全集

・レーベル / PRAGA

・備考 / 独盤

■参考買取価格 / ¥12,000

 

ヴラフ弦楽四重奏団(Vlachovo kvarteto)は、プラハを拠点とする古典弦楽四重奏音楽アンサンブルです。

 

オリジナルのヴラフ四重奏団は1950年にヨーゼフ・ヴラフによって設立され、1975年に一時解散しましたが、娘のヤナ・ヴラホヴァによって新ヴラフ四重奏団として1982年に復活し現在も活動しています。復活後のカルテットは1983年にはクロムニェジーシュで行われたチェコ弦楽四重奏コンクールで最優秀演奏賞を獲得し、それが世界的ブレイクのきっかけとなりました。その演奏は美しい音色と緻密な解釈が特徴であり、優れた演奏技術と音楽性が世界中で高く評価されています。

 

レパートリーは幅広く、チェコの古典作品やドヴォルザークの作品などが中心となっており、またヤナーチェクやマルティヌーなどの作品にも取り組んでいます。

1995年からナクソス・レーベルにてドヴォルザークの弦楽四重奏曲全集を録音し、さらにボヘミア・ミュージック、パントン・レーベルなどでもシューベルト、ハイドン、フェルンストロムなど様々な作品を録音しています。

 

本日ご紹介のCDは「ヴラフ弦楽四重奏団 / ベートーヴェン：弦楽四重奏曲全集(独盤/PRAGA/7CD)」です。

 

特別なアプローチは感じられないように感じられますが、それでもこのアンサンブルはチェコの音楽界を代表する存在であり、音の豊かさや楽器ごとの美しい音色に魅了されます。スメタナやヤナーチェク四重奏団のような情熱的な表現よりも、響きを重要視するスタイルはこの録音を通じてこそ理解できるでしょう。ややマイナーなベートーヴェンの初期弦楽四重奏曲２曲も、ここではそれぞれが名作に劣らない程に光を当てているのはさすがです。

全体を通じて深みと奥行きのある演奏は、より広がりを持つ空間を感じさせ、このアンサンブルのポテンシャルの高さを体感させてくれます。

 

本作は1992年にPRAGAレーベルより発売されたドイツ盤CDです。

ドイツ盤は日本盤やアメリカ盤と比べ、だいぶ音質が良く、ピアノの音、ピアノの余韻、広がり、ダイナミックレンジなど不思議なほど差があります。その音質はレコードに近く、要因は様々ですが、レコーディングやマスタリングに関わった職人の存在は大きく、クラシック音楽の歴史ある土壌が名盤を生んでいると言えます。

 

1991年に創立されたPRAGAはハルモニア・ムンディ・フランス傘下のレーベルとしてプラジャーク四重奏団をはじめとする新録音と「プラハの春」音楽祭など歴史的音源でチェコ系音楽家や作品を普及し注目されました。折しも旧共産主義国崩壊による混乱で旧東欧圏のCD制作が不振だったため、チェコ音楽を提供してくれる稀有なレーベルでした。 その後いち早くSACDに注目するなど、音質にも定評があります。

 

セタガヤCD買取センターでは、ヴラフ弦楽四重奏団 / ベートーヴェン：弦楽四重奏曲全集(独盤/PRAGA/7CD)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥12,000とさせていただいております。

 

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掲載日： 2023年08月31日