ナルシソ・イエペスの芸術(POCG-97294~8)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / ナルシソ・ガルシア・イエペス Narciso García Yepes

・タイトル / ナルシソ・イエペスの芸術

・レーベル / ドイツ・グラモフォン

・型番 / POCG-97294~8

■参考買取価格 / ¥2,000

 

ナルシソ・ガルシア・イエペス（Narciso García Yepes 1927 – 1997）は、スペイン・ムルシア地方出身のギタリスト、作曲家、編曲家です。「芸術は神のほほえみである」との信念をもとに、10弦ギターで世界中を演奏活動して回り、日本国内でも荘村清志、芳志戸幹雄、小原聖子など、多くの弟子が影響を受けています。

 

4歳の頃にギターに触れ、ロルカの音楽アカデミー、バレンシア音楽院、マドリード音楽院でビセンテ・アセンシオやレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサに師事しました。

 

1947年に、スペイン国立管弦楽団の定演コンサートでアタウルフォ・アルヘンタ指揮による、ロドリーゴのアランフエス協奏曲の演奏で名前がヨーロッパ中に知られるようになりました。

ブレイク後、映画監督のルネ・クレマンから映画『禁じられた遊び』の音楽を依頼されると、24歳のイエペスは1本のギターで編曲・演奏し、メインテーマ曲「愛のロマンス」が大ヒット。これを機に次々と世界各地でのリサイタルや世界的オーケストラとの共演を果たしていきます。

 

1964年からはホセ・ラミレス3世と共同で、イエペスのシグネチャーとも言える10弦ギターを開発。音域の広いこのギターは一部で批判もありましたが、均一的で透明な音色と独自のスタイルは多くのファンを魅了しました。1989年にはスペイン芸術院のサン・フェルナンド王立アカデミーの会員にも任命されています。

 

本日ご紹介のCDは「ナルシソ・イエペスの芸術(POCG-97294~8)」です。

 

イエペスの名作「禁じられた遊び」でギターに触れ、その圧倒的な表現力に魅了された人は数多くいるでしょう。本作には、1967年以来にわたりドイツ・グラモフォンに残された多岐にわたる録音が収められています。常に新たなギターの可能性を模索し続けたイエペスの演奏活動の足跡を辿れるような構成で、アランフェス協奏曲（アロンソ版とナバロ版）や、スペインの民族的な曲からクラシカルな音楽まで、そのジャンルは広範囲にわたります。

初期にカタロニアの音楽を聴いてみると、その懐かしく温かい歌心から、なぜ彼が10弦ギターの豊かな響きを求めたのかが理解できるような気がします。 

 

いずれも名演揃いで、故にこれまで多くのCDが発売されていますが、本日ご紹介の盤は1995年に発売された20枚組BOXで現在は廃盤となっています。

イエペスは意外にも全集ものがあまり存在せず、現在ネットショップなどで購入できるものも限られております。そのことも影響し、本作は中古市場の価格も上昇傾向です。

 

セタガヤCD買取センターでは、ナルシソ・イエペスの芸術(POCG-97294~8)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥2,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

 

掲載日： 2023年12月1日