朝比奈隆 / ブルックナー：交響曲全集(JJGD-2001~17)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

 

・アーティスト / 朝比奈隆
・タイトル / ブルックナー：交響曲全集
・レーベル / DISQUES JEAN-JEAN
・型番 / JJGD-2001~17
■参考買取価格 / ¥4,000

 

朝比奈 隆（あさひな たかし、1908 – 2001）は、大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽総監督を務めた日本を代表する指揮者です。

 

東京で生まれ、父方の親戚の影響でヴァイオリンを始め、当初は東京高等学校尋常科の音楽教師田中敬一にヴァイオリンを習っていましたが、やがて田中の紹介で橋本国彦に師事しました。音楽の傍ら、サッカーや登山、スキー、乗馬、陸上競技などのスポーツにも熱中しながら青春時代を過ごします。

 

京都帝国大学法学部に進学後は音楽に没頭し、指揮の才能を開花させます。その後は大阪音楽学校で非常勤講師として教鞭をとる傍らで、1940年には新交響楽団でプロ指揮者としてデビューを果たすなど、音楽家の道を歩み始めました。

 

戦中は、大阪放送管弦楽団の首席指揮者として戦意高揚のために満洲や中国での演奏活動も行い、戦争中の困難な状況下でも決してめげずに音楽を奏で続けました。

 

戦後、大阪に戻り関西交響楽団（後の大阪フィルハーモニー交響楽団）を結成し、彼はこの楽団の指揮者として、日本国内外で数々の演奏会を成功させその名声を高めました。

 

晩年には、世界中の主要なオーケストラからの依頼が殺到し、演奏会の人気は高まる一方でした。90代まで生涯現役で音楽を指揮し、その情熱と才能を示し続けました。

 

朝比奈はブルックナーの演奏で知られ、特に交響曲全集の録音は高い評価を受けています。楽譜としてはハース版を使用しており、その独自の解釈で多くのファンを魅了しました。

 

さて本日ご紹介のCDは1970年代に録音された「朝比奈隆 / ブルックナー：交響曲全集(JJGD-2001~17)」です。

 

本日ご紹介のBOXは2008年にDISQUES JEAN-JEANから再発されたもので、朝比奈隆が大阪フィルと録音した代表的名盤の一つということもあり、大きな話題を呼びました。

現在は廃盤となっており、中古市場でも人気の高い作品です。

 

特に注目されるのは交響曲第８番のスタジオ録音が含まれていることで、８番は一度録音された後、DISQUES JEAN-JEANの社長が多額の資金を出して録り直すという経緯がありました。両録音を比較すると、４月の録音は無観客で、８月の録音は観客を入れたライヴ録音で、音響が異なります。４月の録音はよりクールでリアルな音質で、演奏の魅力があり、特にストイックな瞬間が印象的です。一方、８月の録音はライヴ感があり、流れが良い演奏ですが、安全運転的でスリルが足りないと感じる向きもあります。この両録音はお互いに異なるアプローチを持ち、非常に興味深い録音です。この両方の録音が収録されたことで、この全集の価値が向上したといえるでしょう。

 

 

セタガヤCD買取センターでは、朝比奈隆 / ブルックナー：交響曲全集(JJGD-2001~17)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥4,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

 

掲載日： 2023年09月21日