ジョージ・セル / コンプリート録音全集(106CD)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

 

・アーティスト / ジョージ・セル George Szell

・タイトル / コンプリート録音全集

・レーベル / Sony Classical

・型番 / 88985471852

・備考 / 106CD

■参考買取価格 / ¥4,000

 

ジョージ・セル（1897 – 1970）は、ハンガリーのブダペスト出身の指揮者、ピアニストです。あまりに精密かつ禁欲的で客観的な演奏で有名で、「完璧主義者」と評されています。

ハンガリー人の父とスロバキア人の母の間に生まれ、幼くしてピアノ演奏に才能を示し、「神童」と呼ばれました。3歳からウィーン音楽院でピアノ、指揮、作曲を学び、若干16歳でウィーン交響楽団を指揮して指揮者としてデビュー。青年期までは作曲家としての作品も数多く残しましたが、最終的には指揮者の道を選び、ドイツ各地の歌劇場でキャリアを積んでいきました。

ベルリン国立歌劇場の第1指揮者やプラハのドイツ歌劇場音楽総監督就任など、国内で目覚ましい活躍を続けていましたが、ナチの台頭や第二次世界大戦の影響によりアメリカに活動の場を移しました。

 

戦後にクリーヴランド管弦楽団の常任指揮者に就任すると、管弦楽団の改革に大なたを振るい、決して一流とは言えなかった同楽団を鍛えぬいた結果、全米の「ビッグ・ファイブ」と呼ばれる第一級のオーケストラのひとつとして高い評価を得るに至りました。

晩年の1970年にはクリーヴランド管弦楽団とともに、日本万国博覧会を記念した企画の一環として来日公演を行い、日本でも極めて高い評価を受けました。

 

ご紹介のCDは、「ジョージ・セル / コンプリート録音全集(106CD)」です。

「並ぶもののない最高のアンサンブル」と英国のグラモフォン誌から賞賛されたほど、伝説的なコンビであるセルとクリーヴランド管弦楽団の全106枚に及ぶ記念碑的なCDボックスセットです。セルの音楽監督就任の瞬間から急逝する直前までの全録音が収録されており、セルがピアニストとして活躍した室内楽やクリーヴランド管弦楽団のオーケストラ演奏の記録までもが全方位的に含まれています。まさにセルとクリーヴランド管弦楽団の芸術的な精髄を堪能できる貴重なボックスセットと言えるでしょう。

 

やはりセルの演奏には他の指揮者との明確な違いを感じます。特にモーツァルトの演奏は素晴らしく、ウィンナワルツ、真夏の夜の夢、キージェ中尉、カサドゥジュは非常に高い評価を受けており、全ての指揮者にとってのお手本のような演奏です。

またブラームスの演奏はフルトヴェングラー（エレクトローラ版）に匹敵すると感じられ、ワルターやベームとは異なる生き生きとしたスタイル、精緻さも感じられます。

 

本日ご紹介の盤は、2018年8月10日にSony Classicalから発売された、限定の輸入盤ということあり、中古市場での価格も高騰傾向です。

 

セタガヤCD買取センターでは、「ジョージ・セル / コンプリート録音全集(106CD)」を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥3,000とさせていただいております。

 

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤCD買取センターにお声掛けくださいませ。

 

掲載日： 2023年10月23日