シャフラン / シューマン＆ドヴォルザーク：チェロ協奏曲(チェコ盤)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / ダニール・ボリソヴィチ・シャフラン Daniil Borisovich Shafran

・タイトル / シューマン＆ドヴォルザーク：チェロ協奏曲

・レーベル / MULTISONIC

・備考 / チェコ盤

■参考買取価格 / ¥3,000

 

ダニール・ボリソヴィチ・シャフラン（Daniil Borisovich Shafran 1923 – 1997）は、ソビエト・ロシアのペトログラード出身。チェロ楽派を代表する偉大なチェリストで、熟練されたヴィブラートを駆使した詩的かつ情熱的な演奏が特徴です。

 

ペトログラード（のちのレニングラード、現サンクトペテルブルク）に生まれ、父はレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェリスト、母も同楽団のピアニストと音楽一家で育ちます。父の厳しい指導の元8歳からチェロをはじめ、10歳の時にレニングラード音楽院の教授であったアレクサンドル・シトリメルの特別レッスンを受けます。そこで才能を買われると、音楽院を代表する10人にも選ばれ、めきめきと実力をつけていきます。14歳の時に全ソ連コンクールに参加し、第一等賞を獲得。「華麗な超絶技巧」「詩人的な風貌」とセンセーションを巻き起こし、国民的な知名度を獲得しました。

 

10年以上を過ごした音楽院を27歳で卒業。その後は独奏者としてのキャリアを追求し、録音も広く行いました。また、他の楽器のための作品をチェロ用に編曲するなどチェロのレパートリーの拡張にも力を注ぎました。

 

シャフランはソヴィエトおよび旧東側諸国外にはまれにしか演奏旅行に出ず、録音は事実上ほとんどメロディアに限られていたために国際的名声は非常に限られていました。しかし、1960年にようやくカーネギーホールでアメリカデビューすると、イギリスのウィグモア・ホールやロイヤル・フェスティバル・ホールでも公演。その後、日本やオーストラリアでも公演を行い、世界でも知られる存在になりました。

 

本日ご紹介のCDは1962年と1978年にロシア・モスクワで録音された「シャフラン / シューマン＆ドヴォルザーク：チェロ協奏曲(チェコ盤)」です。

なんと言ってもシューマンの哀愁漂う曲調とシャフランの切ない音色がピッタリはまっており、エストニア国立交響楽団のサポートも陰影が濃くチェロを引き立てています。ドヴォルザークも同様にチェロがよく歌い、繊細にして大胆な演奏は他のチェリストが吹き飛んでしまうくらいの圧倒的な魅力があります。

 

本日ご紹介の盤はチェコのレーベルMULTISONICのシリーズ「Russian treasure」からの1枚で、1993年に発売されました。シャフランのシューマン＆ドヴォルザークは様々な全集CDに収録されていますが、本盤はシャフランのお膝元である東欧圏から発売で、独特のアートワークも相まって人気は高く、中古市場の価格は高騰傾向です。

 

セタガヤCD買取センターでは、シャフラン / シューマン＆ドヴォルザーク：チェロ協奏曲(チェコ盤)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥3,000とさせていただいております。

 

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掲載日： 2023年06月6日