スコット・ロス / スカルラッティ：クラヴサン・ソナタ集 Vol.1 ＆ Vol.2(仏盤)

お世話になっております。セタガヤCD買取センターです。

さて皆様はドメニコ・スカルラッティはお好きでしょうか。 スカルラッティは1685年イタリアのナポリ生まれ。バッハやヘンデルと同い年のバロック音楽を代表する作曲家です。鍵盤楽器の音楽的発展に大きく寄与したといわれる計555曲のクラヴサン・ソナタで特に知られています。

その555曲の全曲録音を史上初めて達成したのがアメリカの天才チェンバロ奏者スコット・ロスです。1985年にERATOレーベルから発売されたその全集は、現在でもバロック音楽のファンなら知らぬ者がいない金字塔ですが、ロスはその9年前、フランスのStilレーベルにもスカルラッティの録音を30曲残しています。

1976年LP2枚組のボックス・セットで発売されたこの30曲は「Essercizi per Gravicembalo」のタイトルでスカルラッティの生前に唯一出版された曲集です。スカルラッティ鍵盤ソナタ作品の最もポピュラーなナンバリング「カークパトリック番号」のK.1番 から K.30番までになります。
スコット・ロスにとって非常に重要なこの音源ですが、残念ながらStilレーベルの活動停止により長らく入手困難な状態が続いています。本日はそのクラヴサン・ソナタ集のStill盤CDについて、あまり知られていない事実も交えてご案内させていただきます。

・アーティスト/スコット・ロス　 Scott Ross
・タイトル / スカルラッティ：クラヴサン・ソナタ集 VOL.1　Vol.2 (2枚セット大歓迎！バラでもOK！)
・レーベル/仏stil
・型番/ VOL.1　 0809 SAN 76
　　　　VOL.2　 1409 SAN 76

・備考/VOL.1 CDとVOL.2 CDに各15曲ずつ収録（全30曲）。西ドイツプレス盤とフランスプレス盤あり。どちらでも大歓迎です。詳細は以下に。

■参考買取価格/　それぞれ各　3000円　（2枚セットであれば査定金額はさらにアップ可能ですのでご相談ください！）

スコット・ロスの仏Stil盤「スカルラッティ：クラヴサン・ソナタ集」Vol.1 （型番：0809 SAN 76）と Vol.2（型番：1409 SAN 76）のCDについて解説いたします。これまで語られているのを見た記憶がないのですが、まずこのCD、品番と正面ジャケットは同じですがオリジナル盤と再発盤が存在します。

簡単に言うとディスクが西ドイツプレスのものが1987年発売のオリジナル盤。
ディスクがフランスプレスのものが1997年の再発盤です。
オリジナル盤はレーベル部分が普通の銀色、再発盤はレーベルの色が白になっています。

実を言えばそこまでチェックしなくてもパッと見で判断が可能です。CDの裏ジャケット中央あたりに楽譜が印刷されていればそれは再発盤です。左下をよく見ると「STIL PARIS 1997」の文字も入っているはずです。オリジナル盤の裏ジャケットはもっとシンプルな文字のみのデザインです。

これを書いている現在、どちらのプレスでも中古市場で顕著な値段の差はありませんが、もしこのままStilレーベルの再発が進まず、この事実が周知されていけば、クラシック廃盤CDの傾向から推測するに、今後徐々にオリジナル西ドイツプレス盤の方が高額になっていくかもしれません。
ともあれ上記いずれの盤でも絶賛買い取り受付けておりますので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤCD買取センターにお声掛けくださいませ。

掲載日： 2019年10月8日