シュナーベル / ベートーヴェン：ピアノソナタ＆協奏曲全集(DANTE/14CD)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / アルトゥル・シュナーベル Artur Schnabel

・タイトル / ベートーヴェン：ピアノソナタ＆協奏曲全集

・レーベル / DANTE

・型番 / DanteHPC107〜120

・備考 / 14CD

■参考買取価格 / ¥2,000

 

アルトゥル・シュナーベル（Artur Schnabel 1882 – 1951）は、オーストリア出身のユダヤ系ピアノ奏者、作曲家です。

 

オーストリア領ガリチアのヨハネ・パウロ2世の家系ともゆかりのある町、クンツェンドルフの東欧系ユダヤ人の家庭に生まれ、幼い頃から「天才少年」として楽才を発揮していました。ウィーン音楽院でピアノを学んだ後、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番のソリストとしてデビューすると瞬く間に評判を呼び、ブラームスから「将来最も恐るべき天才」と絶賛されました。ウィーンからベルリンに移ると、後に妻となるテレーゼ・ベーアと出会い、彼女の伴奏ピアニストや、カール・フレッシュなどと室内楽活動を行い、さらに評価を高めます。

 

1920年以降はアメリカでも活躍。フルトヴェングラーら名指揮者とも共演を重ね、1927年にはベートーヴェンのピアノソナタの全曲演奏を7夜にわたって開催しました。「ベートーヴェン弾き」としての名声を確立したシュナーベルは、1932年から1937年にかけて、ベートーヴェンのピアノソナタ全集とピアノ協奏曲全集を世界で初めてレコーディングし、今なお「シュナーベル版」として世界中で愛用されているピアノソナタの解釈を詳細に記載した楽譜を作成するなど、クラシック音楽の歴史に偉大な足跡を残しました。

 

本日ご紹介のCDは主に1932〜1935年ごろに録音された「シュナーベル / ベートーヴェン：ピアノソナタ＆協奏曲全集(DANTE/14CD)」です。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ＆協奏曲全集とディアベリ変奏曲他を収録した14枚組でピアノ協奏曲第５番は、晩年のガリエラとの演奏も収録されています。

流麗な旋律と独創的な解釈で画期的な音楽が提示されていて、誇張のない内面的な表現力と音楽の造形を両立した知性ある客観的な表現の演奏です。弱音の表現力も美しく、精神的なダイナミズムもエネルギッシュで流動感があります。

さすが「ベートーヴェンを発明した男」と言われるシュナーベルといったところでしょう。

 

シュナーベルのベートーヴェンは、今までに数えきれないほど多くのCD作品が世に出ていますが、本日ご紹介の盤はフランス・Danteレーベルの「Historical Piano Collection シリーズ」の中からの1枚で1990年代にリリースされました。現在は廃盤となっており、その希少価値と内容の充実度から人気が高く、中古市場の価格も高騰傾向にあります。

 

セタガヤCD買取センターでは、シュナーベル / ベートーヴェン：ピアノソナタ＆協奏曲全集(DANTE/14CD)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥2,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

掲載日： 2023年06月20日