ルービンシュタイン＆バレンボイム / ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第5番(RD89389/西独盤)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / ルービンシュタイン＆バレンボイム Arthur Rubinstein & Daniel Barenboim

・タイトル / ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第5番

・レーベル / RCA Red Seal

・型番 / RD89389

・備考 / 西独盤

■参考買取価格/ ¥4,000

 

アルトゥール・ルービンシュタイン（Arthur Rubinstein 1887 – 1982）は、ポーランド出身。様々な作曲家の作品の演奏で国際的な名声を博し、特にショパンの演奏では同時代で最も優れていると称される20世紀を代表するピアニストの1人です 。

その演奏家としてのキャリアはなんと80年にも及び、前半生はヨーロッパで、後半生は主にアメリカ合衆国で活躍しました。

 

8ヶ国語を流暢に話し、また恐るべき記憶力の持ち主で、ピアノ曲だけではなく膨大な数のレパートリーを持っていました。フランクの《交響的変奏曲》を、コンサートへ向かう列車の中でピアノ無しで暗譜したという逸話もあり、譜面に付いたコーヒーのしみについてまで克明に記憶していたそうです。

 

ダニエル・バレンボイム（Daniel Barenboim 1942 – ）は、アルゼンチン出身の、ユダヤ人ピアニスト・指揮者です。

 

過去に膨大な量の録音を行っており、市場が縮小した今日においても、定期的に新譜を出せる数少ない指揮者として知られています。最初の録音は1954年に行われ、モーツァルトのピアノソナタとピアノ協奏曲のいずれも全曲録音を完成させたほか、オットー・クレンペラー指揮によるベートーヴェンのピアノ協奏曲（全曲）、ジョン・バルビローリ指揮によるブラームスのピアノ協奏曲（全曲）、ピエール・ブーレーズ指揮によるバルトークのピアノ協奏曲（第1番・第3番のみ）を録音するなど、ベートーヴェンのピアノソナタ全集だけでも現在までに5回の録音や映像を残しています。

 

本日ご紹介のCDは1975年3月にロンドン・キングスウェイホールで録音された「ルービンシュタイン＆バレンボイム / ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第5番(RD89389/西独盤)」です。

 

ルービンシュタインのピアノは、緩急、強弱をつけ、いかにも巨匠の堂々たる演奏で、録音時80歳を超えていたとは到底思えない驚異的なテクニックです。まるで長い年月を経た名酒のように味わい深く、現代ピアノ演奏がたどり着いた芸術性が遺憾無く発揮されています。

バレンボイムの指揮もルービンシュタインに負けじと堂々としており、すばらしく、輝かしい音色と逞しいタッチに穏やかな表情を加えながら、豊かな音楽を作り出しています。

 

歴史的な名演奏が故にこれまで数々のCDに収録されていますが、本盤はその数あるCDの中でも、最も人気の高い1984年にRCA Red Sealから発売された西独盤です。

西独盤のCDの音質は、現行のデジタル感が強い音と異なり、滑らかで瑞々しいレコードの音質に近く、ルービンシュタインの細かなタッチを的確に再現しています。ややオフ気味のマイクで録音された耳をやさしく刺激する音は、評論家の宇野功芳氏も絶賛しており、ベートーヴェンのピアノ協奏曲史上に残る名盤といえるでしょう。

 

現在は入手困難で中古市場の価格も高騰しています。

 

セタガヤCD買取センターでは、ルービンシュタイン＆バレンボイム / ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第5番(RD89389/西独盤)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥4,000とさせていただいております。

 

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤCD買取センターにお声掛けくださいませ。

掲載日： 2023年07月18日