リヒテル / ライヴ録音集(STR-33354/STRADIVARIUS盤)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / スヴャトスラフ・リヒテル Sviatoslav Teofilovich Richter 

・タイトル / ライヴ録音集

・レーベル / STRADIVARIUS

・型番 / STR-33354

・備考 / 9CD

■参考買取価格 / ¥6,000

スヴャトスラフ・リヒテル（Sviatoslav Teofilovich Richter 1915 – 1997）は現在のウクライナ・ジトーミル生まれのソビエト連邦のピアニストです。ソ連・ロシアを代表する楽団、ボロディン弦楽四重奏団と長年にわたって共演を重ねており、その卓越した演奏技術から20世紀最高のピアニストの一人と称されています。晩年は大きな眼鏡をかけて演奏し、終演の合図として眼鏡を外す光景が観客に親しまれました。

 

父親は教会の合唱団長やオルガン奏者で音楽学校で教師も務めており、リヒテルが幼い頃から熱心に音楽教育を行っていました。しかし時は第二次世界大戦。戦渦の中、一家は離別することになります。そんな中ではありましたが、リヒテルは独学でピアノを本格的に学び始め、19歳のときに開催した小規模な初リサイタルで演奏したショパンが評判を呼びます。

自信をつけたリヒテルは22歳のときに、名門モスクワ音楽院に入学。そこで師事していた同郷のゲンリフ・ネイガウスの紹介でセルゲイ・プロコフィエフと出会い意気投合すると、国内で活発な演奏活動を行うようになり、プロコフィエフのピアノソナタ第7番の初演や、3曲の戦争ソナタによるリサイタルで成功を収めました。その評判は冷戦下であるのに関わらず、西側諸国にも轟いており、「幻のピアニスト」として期待感は膨らんでいきます。

そしてついに1960年5月、ヘルシンキで初の西側諸国でのコンサートを開催すると、同年10月からアメリカ各地でコンサートを行い、一大センセーションを巻き起こします。その後も名実共に20世紀を代表するヴィルトゥオーソとして、世界を舞台に精力的に活動しました。

 

さて本日ご紹介のCDは1970〜1993年録音の「リヒテル / ライヴ録音集(STR-33354/STRADIVARIUS盤)」です。

９枚組のCDボックスセットでモーツァルト、バッハ、ハイドン、ベートーヴェン、ドビュッシーなどの代表的な作品が余すところなく収録されています。

 

リヒテルはダイナミックで雄渾な情感と技巧を兼ね備え、12度も楽々押せる巨大な手の持ち主でした。彼の演奏はダイナミクスの大きさが特徴で、本作のベートーヴェン演奏においてもその魅力が感じられます。テンポ設定も自在で、速さからゆったりとしたテンポまで巧みに操り、ショパンやラフマニノフの演奏は高速でありながら、ロマンティシズムと深い表現を兼ね備えています。

 

リヒテルはスタジオでの録音を嫌いましたが、本作も含め、多くの音源を残しています。時代背景もあり、録音の品質にはばらつきがあるとされていますが、ヨアヒム・カイザーは「彼のライヴ・レコーディングの偉大さは他に類を見ない」と称賛しており、リヒテルの没後には、各国の放送局に残された音源などもCDとして発売されました。

 

本日ご紹介の盤もそんな中の1枚で、2005年にイタリアのインディーレーベル・STRADIVARIUSから発売されました。CD初期にはヒストリカル・レーベルとして名を馳せたこのレーベルですが、現在では古楽と現代音楽の新録音を中心とする硬派なレーベルへと変貌を遂げており、コンスタントに新譜が発売されているなど、コアなクラシックファンに支持されています。現在はすでに廃盤になっており、市場価格は高騰傾向です。

 

セタガヤCD買取センターでは、リヒテル / ライヴ録音集(STR-33354/STRADIVARIUS盤)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥6,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

掲載日： 2023年08月29日