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リヒテル / バッハ:平均律クラヴィーア曲集(SICC-10144~7/SACDハイブリッド)

リヒテル / バッハ:平均律クラヴィーア曲集(SICC-10144~7/SACDハイブリッド)

参考買取価格 ¥6,000

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※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
※盤質、状態良好、帯、他付属品完品の場合の参考買取価格となります。

査定担当コメント

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

本日ご紹介するのはこちら。

・アーティスト / スヴャトスラフ・リヒテル Sviatoslav Teofilovich Richter 

・タイトル / バッハ:平均律クラヴィーア曲集

・レーベル / SONY

・型番 / SICC-10144~7

・備考 / SACDハイブリッド

■参考買取価格 / ¥6,000

スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Teofilovich Richter 1915 – 1997)は現在のウクライナ・ジトーミル生まれのソビエト連邦のピアニストです。ソ連・ロシアを代表する楽団、ボロディン弦楽四重奏団と長年にわたって共演を重ねており、その卓越した演奏技術から20世紀最高のピアニストの一人と称されています。晩年は大きな眼鏡をかけて演奏し、終演の合図として眼鏡を外す光景が観客に親しまれました。

父親は教会の合唱団長やオルガン奏者で音楽学校で教師も務めており、リヒテルが幼い頃から熱心に音楽教育を行っていました。しかし時は第二次世界大戦。戦渦の中、一家は離別することになります。そんな中ではありましたが、リヒテルは独学でピアノを本格的に学び始め、19歳のときに開催した小規模な初リサイタルで演奏したショパンが評判を呼びます。

自信をつけたリヒテルは22歳のときに、名門モスクワ音楽院に入学。そこで師事していた同郷のゲンリフ・ネイガウスの紹介でセルゲイ・プロコフィエフと出会い意気投合すると、国内で活発な演奏活動を行うようになり、プロコフィエフのピアノソナタ第7番の初演や、3曲の戦争ソナタによるリサイタルで成功を収めました。その評判は冷戦下であるのに関わらず、西側諸国にも轟いており、「幻のピアニスト」として期待感は膨らんでいきます。

そしてついに1960年5月、ヘルシンキで初の西側諸国でのコンサートを開催すると、同年10月からアメリカ各地でコンサートを行い、一大センセーションを巻き起こします。その後も名実共に20世紀を代表するヴィルトゥオーソとして、世界を舞台に精力的に活動しました。

さて本日ご紹介のCDは1970年から1973年にかけて3年がかりで録音された「リヒテル / バッハ:平均律クラヴィーア曲集(SICC-10144~7/SACDハイブリッド)」です。

リヒテルの「平均律」演奏は、グールドグルダと並ぶアナログLP時代からの傑作です。クレスハイム宮殿の響き豊かな空間でベーゼンドルファーを使用し、40年を経てもその魅力は色褪せず、典雅かつ深遠な表現はピアノの無限の可能性を示唆しています。リヒテルのバッハはとにかく綺麗で美しく、彼の独自の浪漫的な演奏はクラシックファンにとっての聖典と言ってもいいでしょう。

名録音がゆえに幾度となくCD化されており様々なバージョンのCDが市場に流通していますが、本日ご紹介の盤は、その中でも評価が高いSACDハイブリッド盤です。

SACDハイブリッド盤はCD盤とは比べ物にならないほど、音質の鮮明さ、音圧、音場の幅広さが素晴らしく、それによって、本演奏の魅力を再確認できます。
音の粒立ちを的確にとらえており、バックグランドのノイズもほどよく聴こえ、それゆえに臨場感があります。ピアノ音にクローズアップした太い音は「アナログ的」とも言えるかもしれませんが、音楽に浸れる自然な音で、リヒテルの息遣いにもじっくりと触れられます。
改めてSACDの潜在能力の高さを実感できました。

残念ながら現在は廃盤で、中古価格も現在高騰傾向にあり、今後も継続していくものと思われます。

セタガヤCD買取センターでは、巨匠リヒテルの遺産 5 / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番(VICC-60078)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥6,000とさせていただいております。

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい!よろしくお願いいたします。

掲載日: 2024年01月9日

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