オイストラフ / ブルッフ：スコットランド幻想曲(223E 1166/国内初期)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / ダヴィート・フョードロヴィチ・オイストラフ David Fiodorovich Oistrakh

・タイトル / ブルッフ：スコットランド幻想曲

・レーベル / LONDON

・型番 / 223E1166

・備考 / 国内初期

■参考買取価格 / ¥7,000

 

ダヴィート・フョードロヴィチ・オイストラフ（ David Fiodorovich Oistrakh 1908 – 1974）は、ロシア帝国出身のユダヤ系ヴァイオリニスト、指揮者です。深い音楽性を兼ね備えていたヴィルトゥオーゾで、20世紀を代表するヴァイオリニストのひとりです。

 

オデッサの商家に生まれ、5歳からピョートル・ストリャルスキーに師事しヴァイオリンとビオラを学びます。オデッサ音楽演劇学院に進学すると和声とポリフォニーを学ぶ傍ら、オデッサ交響楽団でソリスト・指揮者としても活動。実戦も交えながらその実力と評価を高めていきます。卒業後はモスクワ・フィルハーモニーに所属。ヴァイオリニストとして全ソビエトコンクールやウジェーヌ・イザイ・コンクールで優勝し、世界にその名を轟かせました。

その後はモスクワ音楽院で教鞭を執りながら演奏活動を続けます。第二次大戦中には最前線に出て慰問演奏も行いました。教師としてもギドン・クレーメルや息子のイーゴリなど多数のヴァイオリニストや指揮者を排出しています。

 

オイストラフは1705年製ストラディヴァリウス「マルシック」を使用し、速くて振幅の大きいヴィブラートを用いて唯一無二の美しい音色を産み出しました。とりわけチャイコフスキーやブラームスといった情感豊かな楽曲がこの奏法にマッチしており、多くのヴァイオリン協奏曲が録音されています。

 

本日ご紹介のCDは1962年9月にイギリス・ロンドンのキングズウェイホールで録音された「オイストラフ / ブルッフ：スコットランド幻想曲(223E 1166/国内初期)」です。

ブルッフの「スコットランド幻想曲」は美しく親しみやすさがありますが、あまり知られていません。オイストラフの演奏はセンチメンタリズムを排除し、曲それ自体のもつ本質的な美しさを最大限に引き出しています。ホーレンシュタインの伴奏は録音上の制約を感じさせない堂々たるもので、スコットランドの伝統と誇りを紐解くような壮大さを味わうことができます。

カップリングされているヒンデミットのヴァイオリン協奏曲もなかなか耳にする機会の少ない曲の一つで、こちらも隠れた名曲の一つです。ヒンデミットの音楽はその後のハリウッドの映画音楽にも大きな影響を与えており、独特の多彩な和声とリリシズムをあますところなく引き出しています。

 

本日ご紹介の盤は、CD黎明期に「LONDON EXCELLENT50」シリーズとして発売された国内初期盤です。名録音が故に1996年、2008年、2017年にも再発されています。しかし、それだけにオリジナル版としての人気は今なお高く、中古相場も上昇傾向にあり入手困難な一枚です。

 

セタガヤCD買取センターでは、オイストラフ / ブルッフ：スコットランド幻想曲(223E 1166/国内初期)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥7,000とさせていただいております。

 

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掲載日： 2023年06月30日