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ニコラーエワ / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2(OCD-5011/5CD)

ニコラーエワ / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2(OCD-5011/5CD)

参考買取価格 ¥6,000

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※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
※盤質、状態良好、帯、他付属品完品の場合の参考買取価格となります。

査定担当コメント

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

・アーティスト / 

・タイトル / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2

・レーベル / OLYMPIA
・型番 / OCD-5011
・備考 / 5CD
■参考買取価格 / ¥6,000

タチアナ・ペトロヴナ・ニコラーエワ(Tatiana Petrovna Nikolayeva, 1924 – 1993)は、ソ連ブリャンスク県出身のピアニストです。生涯で50点以上の録音を残していますが、特にバッハの鍵盤楽曲で知られています。作曲家としても活動し、ピアノ協奏曲 ロ長調 作品10などの作品を残しました。

3歳からピアノを学び、モスクワ音楽院のピアノ科に入学後はアレクサンドル・ゴリデンヴェイゼルエフゲニー・ゴルベフに師事しました。

卒業後の1950年にバッハ没後200周年記念のライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで見事優勝し、一躍トップピアニストとなります。当地に出席していたショスタコーヴィチは彼女のバッハ演奏に触発されて《24の前奏曲とフーガ》を作曲し、献呈するなど、親交を深めました。

ソ連連邦の崩壊後には西側諸国での人気が高まり、欧米で積極的に演奏旅行を行っています。1991年にはショスタコーヴィチの《24の前奏曲とフーガ》の全曲録音でグラモフォン賞を受賞するなど晩年まで活躍を続けました。

さて本日ご紹介の作品は1984年にモスクワ音楽院大ホールでライブ録音された「ニコラーエワ / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2(OCD-5011/5CD)」です。

ニコラーエワには、バッハとショスタコービッチというイメージがあり、正直ベートーヴェンはマイナーな部類かと思います。しかし、改めて録音を耳にすると、その圧倒的な力強さに驚くことでしょう。多少のミスタッチも味となってその迫力に埋もれてしまい、まるで自分が会場にいるかのように引き込まれる、まさに時代を超越するライブ録音と言えます。

こうした特殊な音楽を聴くたびに、私は「技術」とは何かと考えます。確かに現代最高のテクニシャンの演奏にはスポーツ的な快楽があります。しかし晩年のゼルキンやニコラーエワの音楽に触れると、音楽の中で重要なのは演奏者が作曲家の言葉にどのように向き合っているか、演奏の「内側」にあるものは何か、という永遠の問いかけをされているように感じました。

名録音ゆえに幾度となく再CD化されていますが、本日ご紹介の盤は1994年にOLYMPIAレーベルより発売されていた作品となります。

「オリンピア Olympia」は、ソ連のゴルバチョフ時代、具体的には1987年頃にソ連図書貿易公団と契約し、メロジヤ音源の英国での発売権を獲得したレーベルです。当時、ソ連にはCDを製造する工場がなかったため、英国のオリンピアにCD製造を委託し、見返りに音源の販売権を譲渡したとされています。

「オリンピア」盤と同一デザインの「メロジヤ」盤も存在しましたが、これはソ連向けのものであった可能性が高く、ただしライナーノーツは英語のみであったことが注目されています。

「オリンピア」レーベルは、80年代末から90年代にかけて、新旧のソ連の正規録音が急増し、当時は米国と日本ではBMGからメロジヤ原盤の正規CDがリリースされていたものの、「オリンピア」からは60年代の未公開音源や、ポポーフロスラヴェツカバレフスキーシェバリーン、など、他では聴けないレアな作品が続々と提供されました。

「オリンピア」はポーランドやルーマニアの音源もCD化し、自前の独自録音(フランス近代など)も行っており、精力的に活動していましたが、21世紀に入る頃にリリースは止まっています。

セタガヤCD買取センターでは、ニコラーエワ / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2(OCD-5011/5CD)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥6,000とさせていただいております。
大切なクラシックCDの処分をご検討の際は、クラシック専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターでお願いいたします。

掲載日: 2023年12月7日

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