ナヴァラ / J.Sバッハ：無伴奏チェロ組曲 全曲(VDC-5019~20)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

 

・アーティスト / アンドレ＝ニコラ・ナヴァラ（André-Nicolas Navarra

・タイトル /  J.Sバッハ：無伴奏チェロ組曲 全曲

・レーベル / Victor

・型番 / VDC-5019~20

・備考 / 初期盤

■参考買取価格 /  ¥4,000

 

アンドレ＝ニコラ・ナヴァラ（André-Nicolas Navarra、1911-1988）は、フランスのチェリストです。フランスチェロ楽派の偉大な伝統を受け継ぐ一人で、ピエール・フルニエ、ポール・トルトゥリエ、モーリス・ジャンドロンらと並び、その名前が知られています。

フランスのビアリッツで音楽一家で育ち、9歳でトゥールーズ音楽院に入学、わずか13歳で首席を卒業と、幼い頃から音楽の才能を発揮しました。また音楽の才能だけでなく、水泳やボクシングでも優れた成績を収めるなど多方面でも活躍していました。

パリ音楽院に進学後はジュール・ローブにチェロを、シャルル・トゥルヌミールに室内楽を師事。そのわずか2年後に15歳で首席を卒業すると、ピアニストのジョセフ・ベンヴェヌーティとヴァイオリニストのルネ・ベネデッティとともに「B.B.N.トリオ」を結成し、音楽活動を本格化させていきます。

その後、ソリストとしてもデビューし、エドゥアール・ラロの「チェロ協奏曲 ニ短調」の演奏が評判を呼ぶと、パリ・オペラ座管弦楽団の首席チェリストに就任し、次々と著名な指揮者たちとの共演を果たします。

1937年のウィーン国際チェロ・コンクールで優勝し、名実ともに世界のトップチェリストとなると、フランス国立放送管弦楽団をはじめ、多くの世界的なオーケストラと共演しました。

戦後は演奏活動を続ける傍ら、パリ音楽院の教授に就任し、後進のヨハネス・ゴリツキ、ワルター・ノータス、ハインリヒ・シフなど、多くの優れたチェリストたちを輩出しています。

 

さて本日ご紹介のCDは1977年録音の「J.Sバッハ：無伴奏チェロ組曲 全曲」です。

 

バッハの無伴奏チェロ曲は、その美しさと複雑さは今でも驚異的ですが、ナヴァラの情熱的で力強いフレーズの端々まで気迫のこもった演奏は当時の聴衆に深い感銘を与えました。

 

演奏も素晴らしいのですが、特に録音が秀逸で、美しいチェロの音を決して誇張することなく聴かせることに成功しています。トルトゥリエ盤と並ぶ無伴奏の名盤と言えるでしょう。

 

それに加えて本日ご紹介の盤は1987年にVictorから発売されたCD初期盤ということもあって中古市場での取引価格は高騰の一途をたどっています。

 

昨今のリマスターは、硬質感の増加や弦楽器に付加されたメタリックな艶はじめとした、全般にカチッと締まったシャープな音がのトレンドですが、それとはまた違う、音場がゆったりと広がる鷹揚な音が特徴で、中古市場では今でも人気を博しています。

 

セタガヤCD買取センターでは、ナヴァラ / J.Sバッハ：無伴奏チェロ組曲 全曲(VDC-5019~20) を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥4,000とさせていただいております。

 

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤCD買取センターにお声掛けくださいませ。

 

掲載日： 2023年10月16日