マイルス デイビス / カインド オブ ブルー(35DP-62/国内初期盤/箱帯)
マイルス デイビス / カインド オブ ブルー(35DP-62/国内初期盤/箱帯)
参考買取価格 ¥12,000
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
※盤質、状態良好、帯、他付属品完品の場合の参考買取価格となります。
査定担当コメント
お世話になっております。セタガヤCD買取センターです。
さて、CDが登場してはや40年以上が経過しました。これだけの月日が過ぎると、名盤であればあるほど大量の再発盤が存在します。そこで音楽ファンが直面するのは「いったいどの盤が一番音質がいいのか?」問題です。
これが本当に難しい問題で、元になるマスターテープの状態には大きく左右されますし、リマスターの成功失敗もあるでしょう。SACDをはじめとする高音質フォーマットが必ずしもベストとも限らない。かくしてマニア宅の棚には一見同じアルバムのバージョン違いが大量に並ぶ奇妙な光景が広がっていたりするわけです。
もちろん多少の音質の違いなどのオーディオ的なことには一切こだわりがなく
「名盤は名盤。魂は変わらないよ」派の方も多くいらっしゃいます。非常に正しい姿です。
しかし、もしそこに収録された音楽が、比喩ではなく現実に別物である場合はどうでしょうか。
その最も有名な例がマイルス・デイビス1959年の大名盤「カインド・オブ・ブルー」です。
結論から言えば「カインド・オブ・ブルー」は1992年の再発からアタマ3曲のピッチが低く修正されています。アナログ盤でいうとA面の全曲です。
なぜこんなことが起こったかというと、機材トラブルでレコーダーの回転速度が遅いまま録音されたからだと言われています。録音の時には遅かったテープがディスク制作時には通常に戻るので、速度は速く、ピッチは高くなります。それがそのままリリースされてしまったのです。
古いアナログレコードはUS盤であろうと日本盤であろうとすべてこのピッチが高いバージョンで収録されています。それは初期のCDまで続き、ようやく正しい速度で録音されていたサブマスターが発見された1992年になって、カインド・オブ・ブルーはめでたく本来の姿でリリースされました。
当時はそれなりに大きなニュースになり、私も買い直しましたが、冒頭「SO WHAT」の明らかにどっしりと落ち着いた感触に驚き一発で気に入った記憶があります。しかし長らくアナログで聴いてきた方にとってはどうでしょうか。どうしても違和感があるという意見があって当然かと思います。
本日ご案内の「カインド・オブ・ブルー」初盤CDは、もちろん修正前のオリジナルピッチ。加えてこの盤のみで聴ける初期CDならではの余計な味付けのないマスタリングの音質は近年再評価が高まっています。
・アーティスト/マイルス・デイビス Miles Davis
・タイトル/カインド・オブ・ブルー Kind of Blue
・レーベル/日本 SONY
・型番/35DP 61
※備考一覧
・黄色箱帯付き
・CBS/SONY刻印有り(ディスク内周のプラスチック部分に「MANUFACTURED BY CBS/SONY RECORDS INC.」
または「COMPACT DISC CSR COMPACT DISC CSR COMPACT DISC CSR」の刻印があるもの ※刻印がない物も存在します。そちらでも大丈夫です)
・3500円定価/消費税の表記なし
・上下がツルツルのオリジナルプラケース残存(通常ケースでも大丈夫です)
■参考買取価格/ 12000円
「カインド・オブ・ブルー」1983年リリース初盤CD(型番/35DP-61)のバリエーションを解説します。まずディスク内周のプラスチック部分には「MANUFACTURED BY CBS/SONY RECORDS INC.」という刻印があります。加えて箱帯と呼ばれるディスクに被せるような特殊な形状の帯が存在します。箱帯が残っていれば理想的ですが、無くてもまずまずの高価買取が可能です。
続いて同じ(型番/35DP 61)ですがディスク内周のプラスチック部分には「COMPACT DISC CSR COMPACT DISC CSR COMPACT DISC CSR」と刻印されているもの、もしくは何も刻印されていないものも確認されています。こちらも箱帯が残っていればかなりの高価買取になりますが、無くてもなかなかのプレミアムな価格になっております。
上記全て3500円定価/消費税の表記なし。上下がツルツルの特殊なプラケースがオリジナルです。
最後にソニー初期CDといえば「金レーベル」が重要なプレミア要素ですが、「カインド・オブ・ブルー(型番/35DP 61)」には金レーベル盤は存在いたしません。
大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤCD買取センターにお声掛けくださいませ。
掲載日: 2022年12月13日
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