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メニューイン&ケンプ / ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(415874-2/西独盤)

メニューイン&ケンプ / ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(415874-2/西独盤)

参考買取価格 ¥5,000

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※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
※盤質、状態良好、帯、他付属品完品の場合の参考買取価格となります。

査定担当コメント

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

本日ご紹介するのはこちら。

・アーティスト / メニューイン&ケンプ

・タイトル / ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集

・レーベル / Polydor

・型番 / 415874-2

・備考 / 西独盤

■参考買取価格 / ¥5,000

ヴィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff 1895 – 1991)は、ドイツのブランデンブルク州ユーターボーク出身のピアニスト、オルガニスト、作曲家です。

父親がオルガニストであったこともあり、幼少期からピアノとオルガンを学び、非凡さを見せていました。その才能はベルリン音楽大学でロベルト・カーンとカール・ハインリヒ・バルトに師事したことで、さらに開花していきます。ピアノ組曲の作曲によりメンデルスゾーン賞を受賞すると、アルトゥル・ニキシュ指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番で共演を果たし、さらにはシベリウスの招きで北欧を歴訪し、スウェーデン王室から勲章を授与されました。

ナチス時代の経歴のために演奏会が制限される時期もありましたが、1950年代にはベートーヴェンのピアノソナタ全集をモノラルでリリースし称賛を受けると、晩年にはより自由な演奏スタイルが評価され、技巧よりも精神性を重視する演奏家として世界中のクラシックファンから愛されました。

メニューイン男爵ユーディ・メニューイン(Yehudi Menuhin Baron Menuhin 1916 – 1999)はアメリカ出身のヴァイオリニストです。彼の愛器は1742年製のグァルネリ・デル・ジェスで、「ロード・ウィルトン」として多くのファンに親しまれていました。

幼少期からヴァイオリンの才能の片鱗を見せており、なんと7歳でサンフランシスコ交響楽団と初舞台を踏んでいます。ジョルジュ・エネスコアドルフ・ブッシュといった一流の音楽家からの薫陶を受け、妹のヘプシバと共に室内楽の録音で知られる存在へと成長していきました。

第二次世界大戦中は慰問演奏に従事し、戦後はバルトーク・ベーラの援助や、ソ連の音楽家支援など、多岐にわたる社会的な活動も行いました。

晩年はヴァイオリニストとしての活動だけでなく、自ら音楽学校の開校や自らのオーケストラの設立など、指揮や音楽教育に重点を置いていました。イギリスに帰化後は、サーの勲章とロードの称号や、グレン・グールド賞を授与されるなど、その功績を讃えられています。

本日ご紹介のCDは1970年にドイツ・ハンブルグで録音された「メニューイン&ケンプ / ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(415874-2/西独盤)」です。

メニューインとケンプは一時期近所に住んでいたことがあり、顔見知りだったので、この録音計画はとんとん拍子に進んだそうです。そのためか、お互いがお互いのことをよくわかっているように、阿吽の呼吸で音楽が奏でられています。特にNo.5のソナタは美しく、ケンプのピアノは滑らかというよりも、音の一つ一つのつながりを吟味した含蓄のある演奏で飽きがこないです。メニューインのヴァイオリンも、当時のヴァイオリン・ソナタの様式を踏まえつつ、積極的にケンプと関わり、内容豊かな音楽を奏でています。ケンプは以前にシュナイダーハンとのヴァイオリン・ソナタ全集を録音しており、この時がケンプにとって2回目の全集録音でした。ベートーヴェンを得意とする両者によるこの全集は、説得力があり、素晴らしい作品として長らく親しまれています。

大変に有名な演奏ですので、リマスターされる機会も多い録音ですが、本日ご紹介の盤はCDプレス最初期に発売された西独盤中古市場の中でも最も人気の高い作品です。

西独盤の魅力といえば、やはりその音質の素晴らしさでしょう。

音楽の発展において重要な役割を果たしてきた西ドイツは、高品質な録音に注力しており、優れた技術と厳格な品質管理により、クリアで豊かな音響を感じることができます。

総じてデジタル再生でよく感じる「ギスギスとしたノイズ感」や「スッキリしすぎた先細り感」というようなものがなく、クリアでありながらもアナログライクな温かみや瑞々しい質感で、アナログとデジタル両方の良い部分を感じられます。最近の「メリハリを効かせたマスタリング」の物と比較すると地味ですが、誇張のない自然な音であると言えるでしょう。

  

デジタル初期のCDは音が悪いという意見もよく目にしますが、本作には全く当てはまりません。市場に出回ることは滅多になく、手にする機会は少ないと思いますが、未聴の方にはぜひチェックしていただきたい作品です。

発売から30年以上経過しており現在は廃盤で、中古市場ではプレミアCDとなっています。

セタガヤCD買取センターでは、メニューイン&ケンプ / ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(415874-2/西独盤)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥5,000とさせていただいております。

大切なクラシックCDの処分をご検討の際は、クラシック専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターでお願いいたします。

掲載日: 2023年12月27日

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