ヘルベルト・フォン・カラヤン シェーンベルク:浄夜 ESOTERIC エソテリック ESSG90017

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

・アーティスト/ヘルベルト・フォン・カラヤン　Herbert von Karajan

・タイトル/シェーンベルク:浄夜 ESOTERIC エソテリック　Schonberg / Berg Webern Orchesterwerke 

・レーベル/ESOTERIC エソテリック

・型番/ESSG-90017

・備考/SACDハイブリッドディスク

■参考買取価格/ 3,000円

ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)はオーストリア＝ハンガリー帝国出身の指揮者です。1955年から1989年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者・芸術監督を務めており、20世紀のクラシック音楽界において最も著名な人物のひとりです。ベートーヴェンやブルックナーなどのドイツ・ロマン派の音楽からヴェルディやプッチーニなどのイタリアン・オペラ、シベリウスやグリーグなど北欧の作品までと非常に広範なレパートリーを持っていました。独自の美学で重厚かつ緻密なアンサンブルを構築するスタイルで有名です。

ご紹介のCDは、カラヤン&ベルリン・フィルによる、1970年代の同コンビの絶頂期を刻印した記念碑的名盤です。

後期ロマン派の残照が色濃く残る代表的オーケストラ曲3曲を1枚にまとめたもので、ベルリン・フィルの持つ強靭で幅広いダイナミック・レンジを極限まで生かし、細部まで磨き上げた潤沢な響きは、まさにこの名コンビならではのものです。中でも、弦楽合奏のみで演奏される「浄夜」では、ベルリン・フィルの真骨頂ともいえる厚みのある弦楽セクションの作り出す後期ロマン派の濃密な輝きが、「トリスタン」にも通じる作品の本質を見事なまでにえぐり出しています。 3管編成の大オーケストラのために書かれたベルクの「3つの管弦楽曲」とヴェーベルンの「パッサカリア」では、弱音の領域での透かし彫りのような音色の精妙な変化と、総奏でのマッシヴな音の圧力が鮮やかなまでに対比されており、まさに20世紀におけるオーケストラ芸術の最上の姿を刻印した名演に仕上がっています。

今回、初めてシェーンベルクを聴くという方がいるかもしれません。最初は意外性があってなじめないかもしれませんが、何度も聴いているうちに凄さが見えてきます。

緊張と官能美という２つの次元を同居させながら、考えられないほどスケールの大きな表現の世界をカラヤンが打ち立てています。

ことにオーディオ的観点から感心させられるのが、チェロ、コントラバスです。音の厚みと密度、そしてうねり感。それはベルリン・フィルでしか出せないものと言えるでしょう。

また対照的に、繊細、微蜜をきわめた弱音部の美しさも、今まで聴いたことのない世界です。

当アルバムの3曲のうち、1972年収録のベルクのみベルリン郊外ダーレム地区にあるイエス・キリスト教会での録音であるのに対し、シェーンベルクとヴェーベルンはベルリンのフィルハーモニーで録音されています。ちょうどこの時期に、カラヤンとベルリン・フィルによる DG録音は、長年使用したイエス・キリスト教会から演奏会の本拠地でもあるフィルハーモニーに録音会場を移すことになり、「新ウィーン楽派管弦楽曲集」はその変遷を映し出すことになりました。SACDハイブリッド化に当たっては、これまでのエソテリック企画同様、使用するマスターテープの選定から、最終的なDSDマスタリングの工程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。DSDマスタリングにあたっては、入念に調整されたDAコンバーター、ルビジウムクロックジェネレーターとMEXCELケーブルなど、エソテリック・ブランドの最高級機材を投入し、オリジナル・アナログ・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化しています。豊かな残響と細部の明晰さを両立させることの出来る稀有の録音会場ながら上空を飛ぶ飛行機の騒音など遮音性が録音では問題となったイエス・キリスト教会と、極限のピアニッシモまで美しく収録することが可能なフィルハーモニーの音響の違いを、これまで以上に明解に聴き取ることができます。

セタガヤCD買取センターでは、ヘルベルト・フォン・カラヤンシェーンベルク:浄夜 ESOTERIC エソテリック(ESSG-90017）を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥3,000とさせていただいております。

大切なクラシックCDの処分をご検討の際は、クラシック専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターでお願いいたします。

掲載日： 2023年03月20日