ヤンソンス / チャイコフスキー：交響曲全集(CHAN-8672~8/西独盤)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / マリス・ヤンソンス Mariss Ivars Georgs Jansons

・タイトル / チャイコフスキー：交響曲全集

・レーベル / CHANDOS

・型番 / CHAN-8672~8

・備考 / 西独盤

■参考買取価格 / ¥6,000

マリス・ヤンソンス（Mariss Ivars Georgs Jansons 1943 – 2019 ）ラトビア・リガ出身の指揮者です。

 

指揮者と歌手の息子として生を授かったヤンソンスは、幼い頃から音楽の才能がずば抜けていました。レニングラード音楽院やウィーン国立音楽アカデミーといった一流校でスワロフスキーやエスターライヒャー、カラヤンの薫陶を受け、1971年にはレニングラード・フィルでプロデビューします。

ムラヴィンスキーの助手として長く活躍し、1979年にはついにオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。国際的な指揮者としての地位を築くと、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団など、世界の一流オーケストラで客演しました。

その功績からウィーン楽友協会の名誉会員に推挙され、バイエルン放送響とコンセルトヘボウの首席指揮者にも就任。録音面においてもショスタコーヴィチの交響曲全曲録音を成し遂げました。近年でも2006年・2012年・2016年の3回にわたりウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを指揮し、高い評価を受けています。

 

さて本日ご紹介のCDは1984年1月～1986年12月にオスロで録音された「ヤンソンス / チャイコフスキー：交響曲全集(CHAN-8672~8/西独盤))」です。

 

1979年に36歳の若さでオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に抜擢されたヤンソンスは、当時地方オーケストラと見なされていたこの団体を驚異的な速さで国際的な水準に引き上げました。オスロ・フィル自体も1977年に新しいフィルハーモニック・ホールに本拠地を移し、これに伴うメンバーの大幅な若返りで、新たな意欲に満ちていました。この情熱的な指導に対して、オーケストラのメンバーは積極的な受け入れ態勢にあったとされています。ヤンソンスとオスロ・フィルの組み合わせは、壮大な情熱と、特有の透明でリリカルな表現力という魅力を同時に備えており、これが独自の響きを生み出しています。

 

有名な演奏ですので、再発もされている録音ですが、本日ご紹介の盤はCDプレス最初期、1988年に発売された西独盤で中古市場の中でも最も人気の高い作品です。

 

西独盤の魅力といえば、やはりその音質の素晴らしさでしょう。

 

音楽の発展において重要な役割を果たしてきた西ドイツは、高品質な録音に注力しており、優れた技術と厳格な品質管理により、クリアで豊かな音響を感じることができます。

 

総じてデジタル再生でよく感じる「ギスギスとしたノイズ感」や「スッキリしすぎた先細り感」というようなものがなく、クリアでありながらもアナログライクな温かみや瑞々しい質感で、アナログとデジタル両方の良い部分を感じられます。最近の「メリハリを効かせたマスタリング」の物と比較すると地味ですが、誇張のない自然な音であると言えるでしょう。

  

デジタル初期のCDは音が悪いという意見もよく目にしますが、本作には全く当てはまりません。市場に出回ることは滅多になく、手にする機会は少ないと思いますが、未聴の方にはぜひチェックしていただきたい作品です。

 

発売から30年以上経過しており現在は廃盤で、中古市場ではプレミアCDとなっています。

 

セタガヤCD買取センターでは、ヤンソンス / チャイコフスキー：交響曲全集(CHAN-8672~8/西独盤)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥6,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

 

掲載日： 2024年01月26日