グリュミオー / モーツァルト:協奏交響曲、他(PHCP24050/デジパック仕様/24bitリマスター)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

 

・アーティスト / アルテュール・グリュミオー　Arthur Grumiaux　

・タイトル / バッハ：モーツァルト:協奏交響曲、他

・レーベル / PHILIPS　フィリップス

・型番 / PHCP24050

・備考 / デジパック仕様/24bitリマスター

■参考買取価格 / ¥10,000

 

アルテュール・グリュミオー(1921-1986)はベルギー、エノー州のヴィレ＝ペルヴァン（Villers-Perwin）出身のヴァイオリニストです。

労働者階級の出身でしたが、市民楽団で演奏していた祖父の強い奨めによりヴァイオリンを始め、進学したシャルルロワ音楽学校とブリュッセル王立音楽院ではピアノも学びました。

18歳あるいは19歳の1940年にブリュッセル交響楽団とともに演奏したメンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲 ホ短調』が広く知られていますが、第二次世界大戦中のこの時期はナチス・ドイツへの協力演奏をしなかったために演奏の機会は限られていたと考えられています。

戦後はピアニストのクララ・ハスキルをパートナーに迎えて演奏活動を行ない、ソリストとしての名声がうなぎ上りとなっていきます。

その後も1973年に国王ボードゥアン1世により男爵に叙爵されるなど活躍を続け、音楽界に偉大な足跡を残しました。

 

そのレパートリーは、バッハやモーツァルトなどのドイツ圏の古典派・ロマン派からストラヴィンスキーのような20世紀の音楽まで幅広く、一貫して美しい音色と完璧なイントネーションを持っていることで知られています。

 

ご紹介のCDは1964年5月にイギリス・ロンドンで録音された「グリュミオー / モーツァルト:協奏交響曲、他((PHCP24050/デジパック仕様/24bitリマスター)」です。

サー・コリン・デイヴィスを指揮に迎えた、約10年ぶりとなるモーツァルトの録音でした。

 

ピアノ協奏曲に比べてヴァイオリン協奏曲は影が薄い部分もありますが、それでもモーツァルトの天才性が輝く作品です。そして、グリュミオーの柔らかく美しいヴァイオリンの音色がこれにぴったりと調和しています。快活なモーツァルトの曲にふさわしい演奏であり、これに匹敵するのは、おそらく「奇才」クレーメルぐらいでしょう。

アインシュタインは「死」とはモーツァルトの音楽を聴けなくなることだと言ったといいますが、グリュミオーこそがその音楽の顕現だと感じます。

その天上的な典雅さと洗練さは、まさに文句のつけどころがなく、他にはない圧倒的な品格が感じられます。

 

また、本日ご紹介の盤は「フィリップスの神髄シリーズ」PHILIPS 24bitリマスター盤（PHCP24050）です。本作の監修はオーディオ評論家の三井啓氏で、同録音を収録したCDは数あれど、当盤はその圧倒的な音質の良さからオーディオマニアから厚い支持を受けています。またそれに加えて現在は廃盤状態ということも影響し、中古市場での取引価格は高騰の一途をたどっています。同録音を収録したCDのなかで最も高値で取引されている一枚ではないでしょうか。

 

セタガヤCD買取センターでは、グリュミオー / モーツァルト:協奏交響曲、他((PHCP24050/デジパック仕様/24bitリマスター)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥10,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックCDの処分をご検討の際は、クラシック専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターでお願いいたします。

掲載日： 2023年08月30日