フルトヴェングラー / ベートーヴェン：交響曲第3番「英雄」(RPV-32801/RODOLPHE盤)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / ヴィルヘルム・フルトヴェングラー　Wilhelm Furtwängler 

・タイトル / ベートーヴェン：交響曲第3番「英雄」

・レーベル / RODOLPHE

・型番 / RPV-32801

■参考買取価格 / ¥2,000

 

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー（1886 – 1954）は、ドイツの指揮者、作曲家です。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者を務めた20世紀前半を代表する指揮者のひとりとされています。

 

幼い頃から母よりピアノと絵の手ほどきを受け、考古学者だった父からも後の自身の芸術観に影響を与えたであろう思想を受け継ぎました。

ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー等のドイツ音楽の本流を得意とし、後期ドイツ・ロマン派スタイルの継承者としてライバルのトスカニーニと対極に位置づけられることもありますが、自身は「後期ロマン主義者」とされることを極度に嫌い、自ら否定していました。

フルトヴェングラーは評論家の吉田秀和氏が「濃厚な官能性と、高い精神性と、その両方が一つに溶け合った魅力でもって、聴き手を強烈な陶酔にまきこんだ」「（ベートーヴェンが）これらの音楽に封じ込めていた観念と情念が生き返ってくるのがきこえる」と評してることからも伺えるように、また各国に「フルトヴェングラー協会」が存在することからも他の音楽家にはないカリスマ性と強い信念を有しており、今なお世界中で人気があります。

 

本日ご紹介のCDは1952年12月8日、ティタニア・パラストでライヴ録音された「フルトヴェングラー / ベートーヴェン：交響曲第3番「英雄」(RPV-32801/RODOLPHE盤) 」です。

 

本録音は放送局音源と思われ、50年代に録られたものとは思えないほど、弦の振動までくっきり聴こえ、まるで会場にいるかのような臨場感や残響がはっきりと感じとれます。フルトヴェングラーのライブ盤の中でも特筆すべき高音質で、名作と言われるRVCの「ザ・グレイト」やARKADIAの「魔笛」を凌駕しています。

 

これ以前の演奏と比べて全体が均質化され落ち着きがありますが、各楽器の音はさらに豊かに響き、ホールトーンも申し分なく、エネルギーは全く失われていません。まさに巨匠の円熟された名演と言えます。ちなみに当日は第1楽章655小節（15:45あたり）のトランペットにミスがあり、CD化にあたり修正されたという逸話もありますが、真相はまだ分かっていません。

臨場感という意味ではミストーンも確認しておきたいものですが…。

 

ご紹介のCDは1990年にRODOLPHから発売された西独盤で、現在は廃盤となっており中古市場の価格も高騰傾向です。

 

セタガヤCD買取センターでは、フルトヴェングラー / ベートーヴェン：交響曲第3番「英雄」(RPV-32801/RODOLPHE盤)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥2,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

 

掲載日： 2023年12月4日