ピエール・フルニエ / 75歳記念・シューベルト：アルペジョーネ・ソナタ (38DC-24)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

・アーティスト / ピエール・フルニエ Pierre Fournier　
・タイトル / 75歳記念・シューベルト：アルペジョーネ・ソナタ
・レーベル / CBS SONY
・型番 / 38DC-24
■参考買取価格 / ¥2,000

ピエール・フルニエ（Pierre Fournier 1906 – 1986）は、ソリストとしても室内楽奏者としても成功を収めたフランスを代表するチェリストです。「チェロのプリンス」「チェリストの貴族」と称され、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団のチェロ奏者として活躍しました。

音楽一家に生まれ、幼少期に両親からピアノとチェロの手ほどきを受け、12歳のときにパリ音楽院に入学。ポール・バズレールとアンドレ・エッキングに師事し、その後パリでデビューすると瞬く間に国際的な注目を集めました。特に1934年のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との共演は大成功を収め、第二次世界大戦後のアメリカでの演奏活動へと繋がっていくこととなります。フルニエは卓越したソリストとしてだけでなく、室内楽にも情熱を注ぎ、多くのミュージシャンと共演しており、特にシゲティ、プリムローズ、シュナーベルとのカルテットは今日でも非常に高い評価を受けています。トルトゥリエとは良きライバルであり、トルトゥリエが「君の左手が僕にあったらなあ」と言うと、フルニエが「君の右手が僕にあったらなあ」と返したと言う逸話も残っています。

さて、本日ご紹介のCDは1981年に来日した際に、石橋メモリアル・ホールで録音された「ピエール・フルニエ / 75歳記念・シューベルト：アルペジョーネ・ソナタ (38DC-24)」です。

この記念碑的な作品は、CBSソニーによって当時最先端のデジタル・テクノロジーを駆使した、おそらくフルニエ生涯最後のセッション録音になりました。シューベルトやシューマンの名作に加え、フルニエに献呈された愛奏曲のドビュッシーとマルティヌーのソナタが収められています。これは1976〜77年の2度目のバッハ「無伴奏」よりも後の録音で、フルニエの衰えぬ名技が鮮明なサウンドで堪能できます。75歳にして音楽の深みに圧倒されるような素晴らしい演奏であり、ヴェテランの小林道夫による見事なバックアップも聴きどころです。

近年では2016年に再販されていますが、本日ご紹介の盤はCD黎明期に発売されていたオリジナル盤です。帯のCBS SONYのロゴに懐かしさが感じられる方も多いのではないでしょうか？

再録盤があるにも関わらず、中古市場では人気の高い1枚となっています。

セタガヤCD買取センターでは、ピエール・フルニエ / 75歳記念・シューベルト：アルペジョーネ・ソナタ (38DC-24)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥2,000とさせていただいております。

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

掲載日： 2023年12月19日