クリュイタンス / ラヴェル管弦楽曲集：ボレロ＆スペイン狂詩曲他(TOGE-15070/SACD)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / アンドレ・クリュイタンスAndré Cluytens

・タイトル /  ラヴェル管弦楽曲集：ボレロ＆スペイン狂詩曲他

・レーベル / EMI CLASSICS

・型番 / TOGE-15070

・備考 / SACD

■参考買取価格 / ¥7,000

 

アンドレ・クリュイタンス（André Cluytens 1905 – 1967）は、ベルギーのアントウェルペン出身。主としてフランスで活躍した指揮者です。

 

音楽家の家系に生まれ、幼少期から熱心な音楽教育を受けて育ちました。アントウェルペン王立音楽院に入学するとピアノ・和声・対位法を学び、またフランス語とドイツ語の両方を習得するなど、異なる文化の音楽を演奏する才能を身につけました。

 

音楽院卒業後、王立歌劇場で合唱指揮者として働き始めると、1927年には同歌劇場の第一指揮者に昇格。ヨーゼフ・クリップスの代役としてビゼーの歌劇『真珠採り』を指揮し、高い評価を得ました。その後フランスの歌劇場でも活動を始め、1949年にはパリ音楽院管弦楽団の首席指揮者に就任し、1967年までの間、長きに渡り黄金時代を築きました。その他にもフランス国立放送管弦楽団やベルギー国立管弦楽団など、世界に名だたる楽団を指揮しています。

 

1955年には初めてのベルギー人指揮者としてバイロイト音楽祭に参加し、『タンホイザー』を演奏。翌1956年には急逝したエーリヒ・クライバーの代役としてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のアメリカ演奏旅行を成功させるなど、晩年まで世界を舞台に輝き続けました。

 

フランスの作曲家の作品に熟練し、ラヴェルの管弦楽曲集、ビゼーの「アルルの女」組曲、ベルリオーズの『幻想交響曲』や序曲「ローマの謝肉祭」、フォーレのレクイエムなどは、現在でも不朽の名盤として語り継がれています。

 

さて本日ご紹介のCDは1961年に録音された「クリュイタンス / ラヴェル管弦楽曲集：ボレロ＆スペイン狂詩曲他(TOGE-15070/SACD)」です。

 

全編に渡り、クリュイタンスの特徴であるフランスの熱情とドイツの堅実さが交じり合う魔法のような演奏に心を捉えられますが、特に「ボレロ」では、チェレスタにピッコロが絡むシーンの絶妙に美しくハモりが素晴らしく、不協和音であるにもかかわらず心地よく感じられます。「アルルの女」は、その情景が浮かび上がるかのように感じられ、まるでミストラルの風に包まれるような気持ちよさです。

 

このようにフランス音楽は優雅でほわっとしたイメージがありますが、クリュイタンスの演奏では金管楽器が時折揺れ動いて拳を握るような力強い場面や、怪しげな寂しさが際立っていました。「左手のためのピアノ協奏曲」や「古風なメヌエット」の中で聞こえてくる金管楽器の音色は、まるで金属が潰されるような迫力があり、背筋が凍るような興奮を覚えます。

 

他に類を見ない芳醇な香りを放ち、今でも多くの人を魅了しているのがクリュイタンスによるラヴェルです。

 

名録音故に様々なCDが発売されていますが、本日ご紹介の盤は、2012年にEMI CLASSICSからリリースされた「EMI CLASSICS　名盤　SACDシングル・レイヤー・シリーズ」シリーズからの一枚です。

本シリーズは、その高い音質で評判となり、市場に出回ることはあまりありません。

 

リマスタリングは、アビイ・ロード・スタジオとの完全な協力のもと行われ、各作品に最適なオリジナル・ソースが選ばれ、ノイズ削減と中低域の充実により、クリアなアンサンブルの再生が実現されました。

 

中古価格は現在も高騰しており、今後もさらなる上昇傾向が予想されます。

 

セタガヤCD買取センターでは、クリュイタンス / ラヴェル管弦楽曲集：ボレロ＆スペイン狂詩曲他(TOGE-15070/SACD)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥7,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

掲載日： 2023年07月28日