クリュイタンス / ベートーヴェン：交響曲全集(CC25-3742~47)　

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

・アーティスト / アンドレ・クリュイタンス André Cluytens
・タイトル / ベートーヴェン：交響曲全集
・レーベル / EMI ANGEL

・型番 / CC25-3742~47
■参考買取価格 / ¥6,000

アンドレ・クリュイタンス(André Cluytens 1905-1967)はベルギーのアントウェルペン出身の指揮者です。父親の教育方針もありドイツ語とフランス語をネイティブに操ることができ、そのためドイツ音楽とフランス音楽という、一般には相反すると考えられるジャンルの音楽を自在に演奏することが可能な稀有な指揮者として知られています。

音楽一家に育ったクリュイタンスは、幼少時からピアノや和声、対位法、指揮など高度な音楽教育を受けていました。アントウェルペン王立音楽院卒業後は、王立歌劇場で合唱指揮者としてキャリアをスタートさせ、1927年には同歌劇場の第一指揮者に抜擢。ビゼーの歌劇『真珠採り』の指揮が評判を呼び、クラシック界で一躍注目を集めました。その後、1967年までパリ・オペラ座やパリ音楽院管弦楽団の首席指揮者を勤め、その黄金時代を築くと共に世界でも有数のトップ指揮者へと登り詰めました。

クリュイタンスのレパートリーはフランスの作曲家の作品に加えて、ベートーヴェンの演奏も知られており、他にもラヴェルやビゼー、ベルリオーズ、フォーレといった諸作品は、今でも不朽の名盤として高く評価されています。

さて本日ご紹介のCDは1954～67年にベルリン・聖へドウィッヒ教会合唱団で録音された「クリュイタンス / ベートーヴェン：交響曲全集(CC25-3742~47)」です。

ベートーヴェンの熱血には、クリュイタンスの洒落っ気のきいた演奏は本来似合わないはずと思いがちですが、不思議とマッチした爽やかで瑞々しい音色が滑らかに流れてきます。

その美しさは流麗すぎるほどで、悩みや厳しさからはかなり遠い次元で表現されています。特に「田園」の後半の響かせ方は、まるでベルリオーズの「幻想」に登場する牧童の情景を思わせ、フランスの複数の作曲家が共同で描いたかのような音の印象を与えます。

全体的にホールトーンや残響音が活かされた仕上がりで、重厚さや荘厳さ、力強さ、いぶし銀といった形容詞とは無縁の、しなやかかつ優雅で、時には甘美な独特なベートーヴェンの世界を構築しています。

名作ゆえ幾度となくCD化されており、様々なバージョンが市場に流通しています。

ご紹介の盤は1987年にEMI ANGELから発売され、発売から30年以上たった現在でも同曲を録音した作品のなかで本作をベストに挙げるクラシックファンが後をたちません。

現在は廃盤状態の本作の中古市場での価値は常に高値を維持しています。

セタガヤCD買取センターでは、クリュイタンス / ベートーヴェン：交響曲全集(CC25-3742~47)を買取強化中です。帯付き、状態良好が前提とはなりますが現在の参考買取価格は¥6,000とさせていただいております。

CDの売却をご検討でしたら、まずはお気軽にセタガヤCD買取センターにご相談下さい。

よろしくお願いいたします。

掲載日： 2023年12月12日