チェリビダッケ / エディション VOL.2 ブルックナー：チクルス(12CD+特典盤)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

 

・アーティスト / セルジュ・チェリビダッケ Sergiu Celibidache

・タイトル / エディション VOL.2 ブルックナー：チクルス

・レーベル / EMI

・型番 / TOCE980112

・備考 / 12CD+特典盤

■参考買取価格 / ¥1,500

 

チェリビダッケは1912年ルーマニア生まれ。6歳頃からピアノを学びはじめ、パリを経てベルリンに留学しフリードリヒ・ヴィルヘルム大学やベルリン音楽大学で音楽、数学、哲学を学びます。

1945年戦後の混乱の中、フルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルの指揮者に就任。並行してベルリンやロンドンでいくつかの録音を行うも、1953年以降はレコーディング活動を拒否。コンサートでしかその音楽を聴けない幻の指揮者となっていきます。同時期にベルリン・フィルとの関係は悪化。以後は客演指揮者としてヨーロッパ各地を転々とし、高い評価を得てきたチェリビダッケですが、1979年ルドルフ・ケンペの後任として生涯のパートナーとなるミュンヘン・フィルの首席指揮者に就任します。

やがてライブ録音のラジオ放送が許可されると、日本でも普及し始めたFM放送で幻の巨匠の音楽は人気沸騰。1977年に初来日し、以来なんと7度もの日本公演を行いました。

 

さて本日ご紹介のCDは1998年発売の13枚組限定盤ボックス・セット「チェリビダッケ / エディション VOL.2 ブルックナー：チクルス(12CD+特典盤)」です。

 

本作にはブルックナーの交響曲第3番から第9番までの7曲に加えて、ミサ曲第3番とテ・デウムも収録されています。

90年代のチェリビダッケ晩年の演奏にはゆったりとした時間感覚が感じられ、オーケストラ表現は精緻を極めていました。特にブルックナーの作品にはその特性が完璧にマッチしていると言えるでしょう。宗教音楽的な厳粛さを追求した結果、新たな響きと芸術が築かれ、確実に音楽の真髄を捉えています。

 

チェリビダッケは長いキャリアがありますが、いつの時代も音楽の背後の「思想」や「精神論」等のあやふやなものには興味はなく、徹底的におのれの仕事を磨き上げるという強いプロ意識が感じられます。やはりクラシックファンならずとも一聴すべき音楽というのは存在するのだと、改めて実感させられました。

 

ちなみに本盤は2011年に復刻されましたが、廃盤の1998年盤もいまだに中古市場での人気は高く、価格も上昇傾向です。

 

セタガヤCD買取センターでは、チェリビダッケ / エディション VOL.2 ブルックナー：チクルス(12CD+特典盤)を買取強化中です。付属品完品、状態良好で現在の参考買取価格は¥1,500とさせていただいております。

 

大切なクラシックCDの処分をご検討の際は、クラシック専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターでお願いいたします。

 

掲載日： 2023年10月31日