チェリビダッケ・エディション Vol.4　(15CD)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

・アーティスト/セルジュ・チェリビダッケ Sergiu Celibidache

・タイトル/チェリビダッケ･エディションVol.4

・レーベル/EMI Classics

・型番/TOCE-55661

・備考/14CD＋ボーナスCD

■参考買取価格/ 4,000円

チェリビダッケは1912年ルーマニア生まれ。6歳頃からピアノを学びはじめ、パリを経てベルリンに留学しフリードリヒ・ヴィルヘルム大学やベルリン音楽大学で音楽、数学、哲学を学びます。

1945年戦後の混乱の中、フルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルの指揮者に就任。並行してベルリンやロンドンでいくつかの録音を行うも、1953年以降はレコーディング活動を拒否。コンサートでしかその音楽を聴けない幻の指揮者となっていきます。同時期にベルリン・フィルとの関係は悪化。以後は客演指揮者としてヨーロッパ各地を転々とし、高い評価を得てきたチェリビダッケですが、1979年ルドルフ・ケンペの後任として生涯のパートナーとなるミュンヘン・フィルの首席指揮者に就任します。

やがてライブ録音のラジオ放送が許可されると、日本でも普及し始めたFM放送で幻の巨匠の音楽は人気沸騰。1977年に初来日し、以来なんと7度もの日本公演を行いました。

本作は正規発売「チェリビダッケ・エディション」シリーズ、2004年発売の14枚組限定盤ボックス・セットです。

宗教音楽の傑作4曲を中心に、近代のオーケストラ作品からイタリア・オペラの序曲集まで収めたという多彩な内容が特徴で、チェリビダッケ・エディションのクライマックスともいうべき内容になっております。

演奏はどれも晩年ならではの精緻さが光り、聴後の感銘の深さにはどれも素晴らしいものがあります。

「バーバーのアダージョ」でミュンヘン・フィル弦楽セクションの澄み切った美しさが高度に示される一方、「プロコフィエフの交響曲第5番」や「チャイコフスキーの交響曲第4番」ではオーケストラの圧倒的なパワーを引き出し、さらには「プロコ両端楽章コーダ」での壮大なスケール感、振幅の激しい情熱的な演奏など、作品の可能性が徹底的に追求されているのが大変に印象的です。

また、青年期の傑作である「ショスタコーヴィチの交響曲第1番」と「プロコフィエフの古典交響曲」では、いたずらに軽快さに走らない、きわめて豊かな表情がユニークで、これらの作品が単なる「若書き」ではなく、作曲者のイディオムが十分に反映された作品であることを窺わせてくれます。

「くるみ割り人形」も超のつく名演で、実際のコンサート会場では感動のあまり泣いている方もいたというほど。そこで示される幻想的かつノスタルジックな色彩の移ろい、「花のワルツ」における胸を突くような情動の激しさには筆舌に尽くしがたいものがあります。

「モーツァルトのレクィエム」など宗教音楽の傑作が4曲収められているという点も魅力で、音の悪い海賊盤が出回っていた時代から、そのテンポ感や独特の美しさを孕む音が、数多くのマニアを魅了してきました。

セタガヤCD買取センターでは、セルジュ・チェリビダッケ / チェリビダッケ･エディションVol.4 (TOCE-55661)を買取強化中です。付属品完品、状態良好で現在の参考買取価格は¥4,000とさせていただいております。

大切なクラシックCDの処分をご検討の際は、クラシック専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターでお願いいたします。

掲載日： 2023年03月29日