バルビローリ / マーラー：交響曲第6番(TOGE-15020-21/SACDハイブリッド)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / サー・ジョン・バルビローリ Sir John Barbirolli

・タイトル / マーラー：交響曲第6番

・レーベル / EMI Classics

・型番 / TOGE-15020-21

・備考 / SACDハイブリッド

■参考買取価格 / ¥15,000

 

サー・ジョン・バルビローリ（Sir John Barbirolli 1899 – 1970）は、イギリスの指揮者です。古典から同時代の音楽まで、幅広いレパートリーを誇り、エルガー、ヴォーン・ウィリアムズ、ディーリアスなどのイギリス音楽、ブラームス、マーラー、シベリウスなどの後期ロマン派を特に得意としていました。また「サー・ジョン」の愛称で親しまれています。

 

イタリア人の父とフランス人の母の間にロンドンで生まれ、トリニティ音楽大学と王立音楽アカデミーで音楽を学びます。17歳でヘンリー・ウッド率いるクイーンズ・ホール管弦楽団に入団し、最年少のチェリストとして音楽活動を始めます。第一次大戦末期に従軍し、そこでボランティアのオーケストラを指揮した経験が転機となり、室内管弦楽団を組織して指揮者に転向。数年を経る内に評判が高まり、1936年にニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者に30代の若さで抜擢されます。ニューヨークでもその評価はうなぎ上りでしたが、時は第二次対戦中。故国を思う気持ちが募っていた折、ハレ管弦楽団の音楽監督就任の打診を受け帰国を決意します。

ハレ管弦楽団は英国でももっとも古い歴史を持つオーケストラですが、この頃、財政難に加え、他有力オーケストラの発足に伴い引き抜きにあっており、目にも当てられない状況でした。そんな低迷していたオーケストラをゼロから鍛え上げて名声を博し、その関係は晩年の1968年まで続く長く強いものとなり、終身桂冠指揮者の地位を贈られました。

戦後はベルリン・フィルやウィーン・フィルの定期公演、そして、ザルツブルグ音楽祭への客演も果たし、1960年代にはストコフスキーの後をついでアメリカのヒューストン交響楽団の常任指揮者を就任するなど、晩年まで国際舞台で活躍しました。

 

本日ご紹介のCDは1967年に録音された「バルビローリ / マーラー：交響曲第6番(TOGE-15020-21/SACDハイブリッド)」です。

 

バルビローリのマーラーは明快なテンポが特徴ですが、第6交響曲では独特の細部をえぐるようなアプローチが見受けられます。第1楽章のアレグロでは、エネルジーコの指示に忠実でありつつも、力強い足取りと指揮者の唸り声が不気味なオープニングを彩り、変化に富んだエネルギッシュさがなんとも魅力的です。誇大妄想狂による悲劇的なモノローグとノスタルジックな回想を思わせるこの名演は、是非とも大音量で聴いてほしい演奏と言えます。

 

弦楽オーケストラのための『メタモルフォーゼン』では、チェリスト出身であり、オーケストラや弦楽四重奏団での経験を踏まえ、バルビローリ自身の音楽的キャリアが如実に反映されています。濃密なアプローチにより、作品の内包する諦観やノスタルジーが美しく表現されており、低弦の刻みは他の演奏とは一線を画していて、冒頭から悲劇に立ち向かおうとする確固たる歩みを感じます。聴き通すのに精神力が必要ながらも、その力強さと深みで他の名演奏を凌駕する衝撃は全クラシックファン必聴でしょう。

 

また本日ご紹介の盤は『EMI CLASSICS 名盤SACDシングル・レイヤー・シリーズ』です。

名録音が故に本盤以外にもSACD盤は発売されていますが、本シリーズは特に音質面で評判が高く、多く市場に出回ることは稀です。

アビイ・ロード・スタジオの全面協力のもと行われたリマスタリングは、各作品に最もふさわしいオリジナル・ソースが選ばれ、また楽音に影響を与えない最小の範囲でノイズ削減と中低域の充実により、アンサンブルのクリアな再生が実現されています。本盤はその恩恵を最も大きく受けた一枚といっても過言ではないでしょう。

 

中古価格も現在高騰傾向にあり、今後も継続していくものと思われます。

 

セタガヤCD買取センターでは、バルビローリ / マーラー：交響曲第6番(TOGE-15020-21/SACDハイブリッド)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥15,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

 

掲載日： 2023年11月20日