マリヤ・グリンベルクの芸術 vol.1(ARL-A61)
マリヤ・グリンベルクの芸術 vol.1(ARL-A61)
参考買取価格 ¥4,000
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
※盤質、状態良好、帯、他付属品完品の場合の参考買取価格となります。
査定担当コメント
お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。
さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。
・アーティスト / マリヤ・グリンベルク
・タイトル / マリヤ・グリンベルクの芸術 vol.1
・レーベル / Arlecchino
・型番 / ARL-A61
■参考買取価格 / ¥4,000
マリヤ・イズライレヴナ・グリンベルク( Maria Israilevna Grinberg 1908 – 1978)は、ソビエト連邦オデッサ出身の音楽家です。その実力は20世紀屈指と評価されていますが、ソ連時代のユダヤ人に対する敵視の風潮により安定した演奏活動が阻まれ、現役時代は西側ではほとんど無名だったという悲運のピアニストです。
ユダヤ系の家庭に生まれ、ヘブライ学の学者である父とピアノ教師の母のもとで育ちました。ダヴィド・アイスベルクからの指導を受けた後、フェリックス・ブルーメンフェルトに入門。その後モスクワ音楽院でコンスタンチン・イグームノフに師事し、1935年にソ連全国ピアノ・コンクールで準優勝を果たしました。
しかし、1937年に夫と父親が逮捕・処刑され、グリンベルク自身も国家によるマネジメントから外されてしまい、アマチュアの伴奏者やオーケストラのティンパニ奏者として生計を立てる苦しい時期を経験します。
スターリン没後に演奏旅行が認められ、ソ連の衛星国だけでなく、オランダでも歓迎されるなど、ソリストとして名を馳せ、各地で演奏会を行いました。しかし、50代を迎えてもモスクワ音楽院の教授職やコンクールの審査員席から締め出されてしまうという憂き目にあっています。晩年はベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音などで知られていました。
さて、本日ご紹介のCDは1964年にモスクワで録音された「マリヤ・グリンベルクの芸術 vol.1(ARL-A61)」です。
アンサンブルが絶妙でグリンベルクの演奏を聴くのはこれが初めてでしたが、1曲目を聞いただけで、この演奏は凄いと感じました。技術的な領域を超えて、曲の美しさを聴衆に伝える、という演奏家としての原点に立ち返ったような演奏です。「コロコロッ」という丸くて柔らかい音を奏でるグリンベルクのピアノは、控えめながらも極めて抒情的です。華やかさや美しさだけでなく哀愁や寂びも感じさせてくれます。古い演奏ですが、現代のトップクラスの演奏家と比べても同等以上だと思います。録音状態も極めて良く、会場の空間や雰囲気も伝わってくる優秀録音です。
2019年にもScribendumレーベルから復刻版がリリースされるなど、近年再評価の進むグリンベルクですが、本日ご紹介の盤は1998年にArlecchinoレーベルから発売されていたシリーズの第1作目です。
CDのオリジナル盤といってもいいシリーズで、再録盤が豊富に流通しているにも関わらず、中古市場では人気の高い1枚となっています。
セタガヤCD買取センターでは、マリヤ・グリンベルクの芸術 vol.1(ARL-A61)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥4,000とさせていただいております。
大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい!よろしくお願いいたします。
掲載日: 2023年12月25日
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