アラウ / PHILIPS録音集(55CD)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

 

・アーティスト / クラウディオ・アラウ Claudio Arrau
・タイトル / ショパン：ノクターン全集
・レーベル / フィリップス PHILIPS
・型番 / PHCP-24046~7
・備考 / 24bit リマスター
■参考買取価格 / ¥25,000

 

クラウディオ・アラウ（1903 – 1991 ）は南米チリ出身でアメリカ合衆国を中心に活動した20世紀を代表するピアニストです。
早くから神童として知られ、1911年にサンティアゴでデビューし、同年チリ政府の援助によってドイツに留学。ベルリンのシュテルン音楽院でリストの高弟であるマルティン・クラウゼに師事しました。
以後は1927年にはジュネーブ国際ピアノコンクールに1位入賞するなど大成功を収め、ヨーロッパでの名声を確立。1941年にカーネギー・ホールに初登場し、翌年より本拠をアメリカに移しました。
第二次大戦後も世界的に活躍（日本には1965年初来日）し、最晩年までコンサート・録音を精力的に行うなど、文字通り「巨匠」の名にふさわしい活躍をみせました。

 

ベートーヴェン、シューマンなどのドイツ系の作曲家の作品を得意とするピアニストとして世界的に有名ですが、リストやショパンの演奏にも独自の境地を見せるなど、大柄で渋めの演奏が特徴で、抑制の効いた大人の世界は「噛めば噛むほど味が出る」と評価されています。

 

さて本日ご紹介の作品は「アラウ / PHILIPS録音集(55CD) 」です。

 

1950〜90年代にかけてPHILIPSレーベルに残した録音をほとんどすべて収録したボックスセットです。70〜80年代の録音が多くを占めており、巨匠となった円熟期のアラウの風格が漂う演奏がたっぷりと堪能できます。

名指揮者サー・コリン・デイヴィスやベルナルト・ハイティンク、一流のオーケストラであるロンドン交響楽団、ボストン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団といった共演者もたいへん豪華で、このBOXに20世紀のクラシック音楽の歴史がギュッと濃縮されているようです。

 

悠然としたテンポで淡々と表現されているモーツァルト。

造形美の見本とも言うべき堅固な構築性に貫かれたベートーヴェン。

人間的な奥行きとぬくもり、そして豊かな表情を持った演奏のシューベルト。

 

どこを切り取っても見事で、そのうえで示される微妙なフレーズの味わいや奥深さに感心させられっぱなしでした。

 

この時期のアラウは名録音がゆえに幾度となく再CD化されており、近年でも2018年に再BOX化されています。新品中古含め、リリースが乱発気味でどれを購入したらいいのか分からないような状況ではありますが、本日ご紹介のBOXは2003年に発売された「Arrau Heritage」シリーズはかなりおすすめできるBOXです。

 

なんといっても装丁が近年版よりもシックで、紙ジャケットの手触りまでこだわりを持って作られたことがよくわかります。派手派手しいデザインの近年版よりもCD棚に入れていても落ち着くのではないでしょうか？

 

ただし現在は廃盤状態ということも影響し、中古市場での取引価格は高騰の一途をたどっています。同録音を収録したCDのなかで最も高値で取引されている一枚ではないでしょうか。

 

セタガヤCD買取センターでは、アラウ / PHILIPS録音集(55CD) を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥25,000とさせていただいております。
大切なクラシックCDの処分をご検討の際は、クラシック専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターでお願いいたします。

 

掲載日： 2023年11月1日