アンダ / モーツァルト:ピアノ協奏曲全集(429001~2/西独盤)
アンダ / モーツァルト:ピアノ協奏曲全集(429001~2/西独盤)
参考買取価格 ¥4,000
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
※盤質、状態良好、帯、他付属品完品の場合の参考買取価格となります。
査定担当コメント
お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。
さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。
本日ご紹介するのはこちら。
・アーティスト / アンダ・ゲーザ Anda Géza
・タイトル / モーツァルト:ピアノ協奏曲全集
・レーベル / POLYSTAR
・型番 / 429001~2
■参考買取価格 / ¥4,000
アンダ・ゲーザ(Anda Géza 1921 – 1976)は、ハンガリー・ブダペスト出身のピアニストです。
王立ブダペスト音楽院にてドホナーニ・エルネーに師事し、19歳でリスト・フェレンツ賞を受賞するなど早くから頭角を表します。奨学金を得てベルリンに留学しますが第二次大戦の戦禍に巻き込まれ、スイスに亡命しその地に定住しました。
エドウィン・フィッシャーの後任としてルツェルンでマスタークラス主宰するなど、後進の育成にも心血を注ぎ、逝去後の1979年からはゲザ・アンダ・コンクールが開催され、今でも国際的に著名なピアニストを世に送り出しています。
フルトヴェングラーをして「ピアノの吟遊詩人」と言わしめたように、ピアノ曲の抑制の効いた美しい音と、自然で滑らかな演奏が最大の特徴でした。同胞であるバルトークの作品にも思い入れがあり、フェレンツ・フリッチャイの指揮でピアノ協奏曲全曲を演奏・録音しています。他には古典派やロマン派を主なレパートリーとしていました。
さて本日ご紹介のCDは1961~1969年に録音された「アンダ / モーツァルト:ピアノ協奏曲全集(429001~2/西独盤)」です。
1950年代末から披露し始めたモーツァルトのピアノ協奏曲の全曲演奏は高い評判を呼び、アンダがさらなるブレイクを果たすきっかけとなりました。その中でも特に有名なのが、モーツァルテウムのカメラータ・ザルツブルクと共演した一連の録音で、とりわけ《第21番》の録音は、映画「みじかくも美しく燃え」のサウンドトラックに採用されるなど、多くの人に愛された1曲です。
長く聴き続けても飽きさせない魅力があり、古典派の匂いが香るリズムで曲が展開し、モーツァルトの旋律が過不足なく再現されています。ピアノの音にはしっかりと芯があり、決して表面的な表現には陥らない重厚感は他では味わえないでしょう。
アンダは今でも人気のあるピアニストですが活動期間的には短く、現存するCDはあまり多くはないです。そのため中古の市場価格はどの盤も高騰していますが、その中でもとりわけ人気の高いのが、本日ご紹介のPOLYSTARから発売された輸入盤のなかでも最初期盤にあたる西独盤プレスとなります。
西独盤の魅力といえば、やはりその音質の素晴らしさでしょう。総じてデジタル再生でよく感じる「ギスギスとしたノイズ感」や「スッキリしすぎた先細り感」というようなものがなく、クリアでありながらもアナログライクな温かみや瑞々しい質感で、アナログとデジタル両方の良い部分を感じられます。最近の「メリハリを効かせたマスタリング」の物と比較すると地味ですが、誇張のない自然な音であると言えるでしょう。
デジタル初期のCDは音が悪いという意見もよく目にしますが、本作には全く当てはまりません。市場に出回ることは滅多になく、手にする機会は少ないと思いますが、未聴の方にはぜひチェックしていただきたい作品です。
セタガヤCD買取センターでは、アンダ / モーツァルト:ピアノ協奏曲全集(429001~2/西独盤)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥4,000とさせていただいております。
大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい!よろしくお願いいたします。
掲載日: 2023年07月27日
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