ニコラーエワ / ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ全集vol.1＆2(10CD)

お世話になります。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。

 

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

本日ご紹介するのはこちら。

 

・アーティスト / タチアナ・ペトロヴナ・ニコラーエワTatiana Petrovna Nikolayeva

・タイトル / ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ全集vol.1＆2

・レーベル / Olympia

・型番 / OCD5010〜5011

・備考 / 10CD

■参考買取価格 / ¥8,000

 

タチアナ・ペトロヴナ・ニコラーエワ（Tatiana Petrovna Nikolayeva 1924 – 1993）はロシアのペジツァ生まれの生涯現役を貫いた名ピアニストです。

 

3歳からピアノを始めると、幼くしてその才能の片鱗を見せ、モスクワ音楽院ではピアノと作曲を修めます。卒業後にライプツィヒで開催されたバッハ200年祭記念コンクールで見事優勝を果たし、以後バッハ弾きとしての名声を確立しました。

 

コンクールの審査員のひとりだった作曲家のショスタコーヴィチは、ニコラーエワの演奏にインスパイアされ「24の前奏曲とフーガ」を作曲。1952年にレニングラードで行われた栄えある公開初演はニコラーエワが演奏を務めました。

この作品はトッカータ、ソナタ形式、幻想曲などさまざまな要素が取り入れられ、ショスタコーヴィチの力量が遺憾なく発揮されたものとなっており、それゆえに難曲が多く、現在でもステージやレコーディングなどで取り上げられることは少なくなっています。

しかしニコラーエワは晩年の1989年に来日した際、この全曲を演奏するという快挙を成し遂げ、周囲を驚かせました。

 

ニコラーエワが残した平均律の演奏は、人類の貴重な遺産ともいうべき録音で、ロシアの４つのピアノ流派のひとつの大家、アレクサンドル・ゴリデンヴェーイゼルに師事していたことからもわかるように、まさに正統派ロシア・ピアニズムを継承した稀代の名演奏家でした。

 

さて本日ご紹介の盤は1983年、モスクワ音楽院のボリショイザールでのコンサートを収録した「ニコラーエワ / ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ全集vol.1＆2(10CD)」です。

バッハで有名なニコラーエワですが、実際にはチャイコフスキーやショパン、モーツァルト、そしてベートーヴェンなど幅広いレパートリーを持っていました。

本作は、ニコラーエワが音楽家としてもっとも円熟していた時期の演奏を収めた貴重なもので、そのバッハ演奏にも特別な彩りを与えていた情感豊かな資質が、ここでも見事に全体に反映しています。

 

著名な録音故に約10年周期ほどで再CD化されており、ニコラーエワの人気ぶりが伺えます。

 

本日ご紹介の盤もその中の一枚で、1995年11月にOlympiaレーベルから発売されました。

Olympiaは、ソ連最末期のゴルバチョフ時代の開放経済期に、ソ連図書貿易公団と正式に契約し、80年代末から90年代にかけて新旧ソ連の正規録音を多くリリースしています。

現在は活動しておらず、この特徴的なロゴを見る機会も随分と減りました。

ですが、ロシア音楽を愛する根強いファンからの支持は未だに厚く、中古市場の価格も高騰傾向です。

 

セタガヤCD買取センターでは、ニコラーエワ / ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ全集vol.1＆2(10CD)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥8,000とさせていただいております。

 

大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

掲載日： 2023年07月20日