イタリア弦楽四重奏団 / モーツァルト：弦楽四重奏曲全集(416419-2/西独盤)

全国1000万人のクラシックCDコレクターのみなさま、こんにちは。セタガヤCD買取センター、クラシック担当です。今年も日本中からたくさんの買取のご依頼をいただきまして、感謝感謝の毎日です。

さて、本日も最近買取させていただいたCDのなかから厳選して一枚のCDをご紹介させていただきます。

 

・アーティスト / イタリア弦楽四重奏団 Quartetto Italiano
・タイトル / モーツァルト：弦楽四重奏曲全集
・レーベル / PHILLIPS

・型番 / 30CD3087 416419-2

・備考 / 西独盤

■参考買取価格 / ¥6,000

イタリア弦楽四重奏団（Quartetto Italiano）は、その厳格さ、音楽のバランス、技術の高さから世界中で高く評価されているカルテットです。1945年にシエナ音楽アカデミーで知り合った4人の弦楽器奏者によって結成され、ジャン・フランチェスコ・マリピエロの後押しのもとイタリアに新たな室内楽の黄金時代を築きました。ライブ演奏では常に全曲を暗譜で演奏しており、コンサート前の練習は一日中続き、時には夜半まで行われたと言われています。

 

歴代メンバーは、

 

パオロ・ボルチャーニ（Paolo Borciani）：ヴァイオリン（1945年 – 1980年）

エリサ・ペグレッフィ（Elisa Pegreffi）：ヴァイオリン（1945年 – 1980年）

リオネッロ・フォルツァンティ（Lionello Forzanti）：ヴィオラ（1945年 – 1947年）

ピエロ・ファルッリ（Piero Farulli）：ヴィオラ（1947年 – 1977年）

ディーノ・アショッラ（Dino Asciolla）：ヴィオラ（1977年 – 1980年）

フランコ・ロッシ（Franco Rossi）：チェロ（1945年 – 1980年）

 

で、そのほとんどのメンバーは解散まで30年以上の長きににわたり共に演奏しました。

 

キャリアの初期にベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の録音で注目を浴び、オーストリアの作曲家アントン・ヴェーベルンの弦楽四重奏曲の珍しい全曲録音をイタリアで初めて行うなどクラシック史に残る数々の録音を残しています。

 

さて本日ご紹介のCDは1966〜1973年にスイスで録音された「イタリア弦楽四重奏団 / モーツァルト：弦楽四重奏曲全集(416419-2/西独盤)」です。

 

イタリア弦楽四重奏団と言えばベートーヴェンの印象が強く、モーツァルトの録音は非常に稀少ですが、演奏の質は負けず劣らず非常に高いです。緻密なダイナミズムの変化と、鮮やかで力強い音色、オーケストラのような大胆な表現、そして美しいカンタービレは特筆すべき点です。まさに「イタリア風のモーツァルト」の楽しみを堪能できる優秀盤といえるでしょう。

 

名録音故に近年においても本録音を収録したCDは発売され続けています。

そんな数あるCDの中でも特に人気が高いのが、本日ご紹介の1986年にPHILLIPSから発売された西ドイツ盤です。

 

西ドイツ盤の魅力といえば、やはりその音質の素晴らしさでしょう。総じてデジタル再生でよく感じる「ギスギスとしたノイズ感」や「スッキリしすぎた先細り感」というようなものがなく、クリアでありながらもアナログライクな温かみや瑞々しい質感で、アナログとデジタル両方の良い部分を感じられます。最近の「メリハリを効かせたマスタリング」の物と比較すると地味ですが、誇張のない自然な音であると言えるでしょう。

 

デジタル初期のCDは音が悪いという意見もよく目にしますが、本作には全く当てはまりません。市場に出回ることは滅多になく、中古価格も高騰の一途を辿っており、手にする機会は少ないと思いますが、未聴の方にはぜひチェックしていただきたい作品です

 

セタガヤCD買取センターでは、イタリア弦楽四重奏団 / モーツァルト：弦楽四重奏曲全集(416419-2/西独盤)を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥6,000とさせていただいております。

 

 大切なクラシックのCDの売却をご検討中でしたら、クラシックCD専門の査定担当が在籍するセタガヤCD買取センターにご相談下さい！よろしくお願いいたします。

 

掲載日： 2023年09月14日