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フリードリヒ・グルダ / ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集(ESSD90102/ESOTERIC エソテリック)

フリードリヒ・グルダ / ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集(ESSD90102/ESOTERIC エソテリック)

参考買取価格 ¥6,000

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※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
※盤質、状態良好、帯、他付属品完品の場合の参考買取価格となります。

査定担当コメント

お世話になっております。セタガヤCD買取センターです。

さて19世紀末ころよりクラシックジャズは互いに影響を与え合い、進化してきました。しかしそれは主に作曲技法の面が中心で、演奏者個人の間にはしばしば高い壁があるような気がします。あちらを立てればこちらが立たずというか、ジャズをジャズたらしめる技術とクラシックをクラシックたらしめる技術には、近いようで根本的な相容れなさが存在するのでしょうか。

例えばフリードリヒ・グルダは20世紀を代表する偉大なクラシック・ピアニストですが、ジャズにも果敢に挑戦し、一時は本気でジャズピアニストに転向しようとして周囲が慌てて止めたという有名な逸話があります。ジャズのアルバムも何枚かリリースしており、ウィキペディアでも二刀流と書かれてはいるのですが、これはあくまでクラシック側からの視点であり、率直に言ってしまえばジャズ側からのグルダの評価はほぼ「無」です。

1970年MPSレーベルでのアルバム「AS YOU LIKE IT」など興味深くはあります。その技術や音色は圧倒的で、例えば同時代のジャズ界ではクラシカルと言われるビル・エヴァンスや、華麗なテクニックとされているオスカー・ピーターソンやフィニアス・ニューボーンJr.などと比較しても、次元の違いを感じさせられます。さすがフルオーケストラをバックにしても難なく突き抜けてくるプロのコンサートピアニストの基礎体力です。しかしそれがジャズ的かと言われれば全く別の話で、ジャズピアノを聴くのであれば自分は一切の躊躇なくオスカー・ピーターソンを選びます。なんだか悪口の様になってしまいましたが、逆を言えばバッハやモーツァルトを聴くなら選ぶのはグルダであって、決してキース・ジャレットではありません(キースのバッハも面白いですが)。

さて、本日のご案内はそのフリードリッヒ・グルダの録音キャリアでも最高峰に位置するベートーヴェン全集です。

・アーティスト/ フリードリヒ・グルダ(ピアノ) ホルスト・シュタイン(指揮)ウィーン・フィル
・タイトル/ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
・レーベル/日本 ESOTERIC
・型番/品番:ESSD-90102-04(3枚組)

・備考/ 帯付 SACD HYBRID盤 3枚組。

■参考買取価格/ 6000円

高音質再発で知られる日本ESOTERICから2014年にリリースされた、グルダのベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集です。
これまでのESOTERICエソテリック盤同様に、使用するマスターの選定から、DSDマスタリングまで妥協なき作業工程によるSACD化がなされており、決定盤として中古市場でも人気の一枚となっています。
この演奏のSACDは他にユニバーサル・ミュージックの2枚組SACD~SHMシングルレイヤー盤(型番:UCGD-9051~52)も存在しますが、こちらも併せて絶賛買い取り受け中となっておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせいただければと思います。

最後に余談ですが、このテーマについて考えるといつも立ち上がってくるのがジャズとクラシック双方で一流の実績を残した上、映画音楽で作曲家としても成功したアンドレ・プレヴィンという存在です。実は一番すごいんじゃないでしょうか。

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤCD買取センターにお声掛けくださいませ。

掲載日: 2022年12月20日

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